第四十話〜地下の攻防〜
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、バリアジャケットを身に纏う青年の顔であった。
「救援に来ました。ケガはありますか?」
「え?あ、はい」
その青年、ライの質問にギンガは気の抜けたような返事をしていた。そして彼女は自分が今、彼に抱きかかえられていることに気付いた。その事に気付いた瞬間彼女は赤面した。ギンガは今自分がいるのが、先程自分が敵機の砲撃をやり過ごしていた通路にいることに気付いた。
そんな彼女の反応に気付くこともなく、ライは彼女に事務的な言葉を送った。
「迂回ルートのデータを送ります。それに従って貴方は機動六課のフォワードと合流してください」
「機動六課?じゃあ、あなたがスバルの言っていた……」
ライの言葉にギンガが反応を見せる。ライの方も彼女の口から出てきた知り合いの名前に反応をしてみせる。
「スバル・ナカジマは自分が協力している機動六課のフォワードメンバーですが………貴方は?」
「あ、えっと、私は彼女の姉のギンガ・ナカジマです」
(スバルの……確かに似ている)
ギンガの顔を改めて観察すると、確かにスバルと似ている部分があった。更に言えばギンガの展開するデバイスがスバルのデバイスと酷似しているため、ライは妙に納得していた。
因みにライはこの時点でスバルとギンガのデバイスが六課の技術部が作った姉妹機であることを知らなかった。
「っと、話は一旦ここまでです。あのナイトメアは僕が対処するのでギンガさんは合流を」
「私も手伝います!」
ライの言葉にギンガは反応するが、ライは彼女を納得させるように言う。
「あれの対処よりもレリックの確保が重要です。敵が狙うのならレリックを追う彼女たちだ。だから早く」
「………分かりました、ご武運を」
一瞬、顔を顰めたがそう言ってギンガは通路の奥に進んでいった。彼女の後ろ姿を見送ったライは思考を雷光の方に向けた。
「蒼月、チューニングシステム起動。パラディン、モードアルビオン。手早く片付ける」
「イエス マイ ロード」
「ラジャー」
指示を出した瞬間、パラディンがカートリッジを消費しエナジーウイングを展開する。そしてライは身を隠していた通路から飛び出し雷光の方に突っ込む。
雷光は既に冷却を終えていた為、散弾式砲弾を放ってきた。砲弾内に仕込まれた小型の散弾が壁となってライに迫る。
(面で攻撃してくるのなら、こちらも面で迎撃する)
パラディンが更にカートリッジを消費する。エナジーウイングの光が濃くなると同時に、その翼から刃状の魔力弾が多数射出される。
多数の魔力弾と散弾が接触、爆発する。
刃状の魔力弾を射出すると同時にエナジーウイングは消失していた。これはエナジーウイングに使われている魔力を使用した為、翼が
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