第四十話〜地下の攻防〜
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ナイトメアフレームと言う単語が見えた時点でライは自分の意見を口に出していた。
「スターズF、ライトニングFは指示通りに地下水路の探索を。スターズ1、ライトニング1の2人はヘリの護衛。スターズ2はこの空域一帯の警戒を。僕は地下のナイトメアの殲滅と、ナイトメアと接敵した局員の支援に向かう」
現場の指揮に民間協力者が口を挟むのははっきり言って異常なことである。だが、ライの過去を知ったことと、ナイトメアフレームが出てきた時点でそれに異議を唱える人間は六課の中には存在しなかった。
だが、ライの指示通りに動こうとした時に入ってきた報告が状況を変えた。
『ロングアーチより各位、現在そちらにガジェットの編隊が向かっています!』
(陽動?………いや先手を打って、空を抑えるつもりか)
思考は一瞬。即座にライは新しい指示をとばす。
「スターズ1、ライトニング1はヘリのカバーにまわれる位置をキープしつつガジェットの迎撃。スターズ2はこの空域一帯のガジェットを殲滅、その後地下のフォワード達の援護を頼みます」
その場の皆が頷き、一斉に行動に移る。ライは再び地下へと通じる穴に自らの身を投じた。
ミッドチルダ・地下水路
ギンガ・ナカジマは焦っていた。
報告で聞いていたナイトメアフレームを初めて見た彼女は、当初かなりの苦戦を強いられていた。
彼女の相手をしていた機体はグラスゴーである。ナイトメアとしての性能は低い部類に入るが、対魔導師との戦闘では装備されているAMF装備のスタントンファなどのアドバンテージがあるため初見のギンガにとっては強敵であった。
しかし、敵グラスゴーの機体数が一機であった為、結果的にはギンガが持ち前の近接戦闘技術であるシューティングアーツを最大限活かし撃墜に成功していた。
だが、その戦闘を終わらせ、先に進むギンガが広い通路に出たところで更なる驚異がそこに存在していたのだ。
(報告では驚異になるのは近接用の武装だけだと思ったのにッ)
ギンンガは内心歯噛みした。
今ギンガが立っているのは広い通路に直角に接する小さめの通路である。そこから少しだけ顔を覗かせ、彼女はその広い通路の置くに鎮座する敵機に視線を向けていた。
その敵機は大型の砲台をナイトメア4機で支える形でそこに存在していた。その機体はこの閉鎖空間の中ではかなりの有用性を発揮するナイトメアフレーム、『雷光』であった。
(報告にはなかった、あの砲台………簡単に障壁を突破してくるわね……)
ギンガは敵機を伺いながら、雷光と遭遇した時を思い出す。
先程ギンガが雷光の鎮座する通路に出た瞬間、雷光は一度その大型砲台であるリニアキャノンを放っていた。その砲撃に咄嗟に反応したギンガは障壁を張りつつ出て
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