閑話 一
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さい!!」
そう言い、クラリーベルが引き離そうとするが、アルシェイラの空いている左手に掴まれ動けなくなる
そのまま、リーリンは自分よりも大きい背丈のアルシェイラに半分覆いかぶせられるような体制のまま胸を揉まれ続けている
「いやいや、リーリンの胸って凄いわよ。若干大きさがまだ物足りないけど、フニフニしてて柔らかくって、そんでもって温かくって適度に弾力もあって……。この歳でこれだけの大きさがあるんだからまだ大きくなるし、そうすれば私の手に少し余るぐらいの丁度いい大きさに育つわ。つーか私が育てる。うーん、いいわ〜」
「何変なこと言ってるんですか!? 手を離して下さいよ!!」
「うう……、シノーラさん。やめ、て……ひゃぅ」
「無理。だって良いんだもん。……それに引き換え、あんたは……」
アルシェイラはクラリーベルの胸元に視線を移し、ハッ!と溜息を溢す
「あんたなんか、揉むとこないじゃない」
「それがどうかしましたか!!」
「ある程度はないとねぇ……。有った方が、男の子からの受けも???」
「さっきから声が聞こえるが、客でも来ているのかリーリ……ン………」
アルシェイラの右手がもう片方の胸へと移った所で、話し声が聞こえていたのか、ここの院長であるデルクが部屋に入ってきてその光景に言葉を失う
そこにいるのが見ず知らずの人物だけ、もしくは男性ならばすぐさま実力行使でもしたのだろう。だが、見た目美人の若い女性が赤い顔の自分の娘の胸を揉み、すぐそばにクラリーベルがいるという状態にどうすればいいのか、幾多の戦場を経験した歴戦の彼でも答えが出てこない
「……済まないが、どちら様でどういう状態なのだろうか?」
「シノーラ・アレイスラでーす」
「その……私の親戚です」
軽快にアルシェイラが自己紹介をし、済まなそうにクラリーベルがその付け足しをする
それを受け、デルクが言葉を発しようとしたところでコンコンと窓が叩かれる音が響く
何事かとそちらを見れば、開いた窓から身を乗り出しているサヴァリスがいた
「……何か用でしょうか、サヴァリス様?」
「いえ、そこの二人が見えたので、何かあったのかと気になりまして」
デルクに返答し、クラリーベルとアルシェイラの二人をにやにやと見つめながら、それにしても、と続ける
「まさか、あなたにそんな趣味があったとは。知りませんでしたよへい」
???ゴキュ
次の瞬間、鈍い音と共にサヴァリスの姿が消えた
「え、えー?」
「……一体何が?」
「あらやだ、どっかいっちゃたわね。何か用でもあったかもしれないし、ちょっと探して来るわね」
疑問の声を上げるクラリーベルとデルクを無視し、リーリンを解放したアルシェイラはすぐさまサヴァリスを追いに
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