閑話 一
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前のその時期、“王家で何があったのか”を
悪い想像だ。そう思いながらもその少女の髪を手に入れ、身元を伏せた人物の物と共にアンノウンとして遺伝子鑑定をさせた
それと同時に自分はメイファー・シュタット事件について調べた。そして、そこでの結果は悪い想像を強化した
遺伝子鑑定の結果は十分な一致を示したこと。事件においては明らかに可笑しなことが起きていたことも。王家の政治的闇を担うリヴィン家に動きがあっただろうことも
そこまでいけば明らかに思えても、それでも信じられずに今日ここに来た
どんな結果ならば黒かなど分からなかったから、特に何も可笑しな所がなければ問題なしと断定しようと思っていた
そう、悪い想像だったのだ。???十二年前、駆け落ちした自分の婚約者が相手との子を設けており、一般人のその子供が、“眼”を受け継いでいるなど
だが、現実はその全てを肯定した
(運命があるとするなら、とんだ皮肉じゃない)
望むなら、彼女が生きている内に争いが来ないことを。自分なら、それ位生きていられるのだから
(なんて。私らしくないか)
「? どうかしました?」
少し押し黙ってしまっていたアルシェイラを不思議に思ったのか、リーリンが聞いてくる
それを受け、こんな思考やめやめと思い、軽い感じで答えを返す
「何でもないわ。特にゴミもないみたいね」
「そうですか」
「そうよ。だから寂しければ私の胸に???」
「何言ってるんですか」
大きく腕を広げたところにドスッ、とクラリーベルから拳の突っ込みを受ける
突っ込みを入れたクラリーベルはリーリンの傍により、心なしかアルシェイラから遠ざけようとしている
「あいたた。いいじゃない、私の胸に包まれるのよ? 不安何て吹っ飛ぶわ」
「変な演技は止めて下さい。そんなことあるわけないでしょう」
「いやいや、あるわよ。あんた程度のじゃ無理でしょうけど」
そう言いアルシェイラはクラリーベルの胸元を見、そして隣に並ぶリーリンに視線を向け、気づく
「これは……」
「どうしました?」
「どうしたんですか?」
「……ちょっとゴメンね」
いい笑顔で近づき、二人に気づかれぬうちに一瞬で回り込み、後ろからその体を拘束するように右手を前に出し、掴む
「っ! ひゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「……これはまた、何とも」
回した右手で掴んだリーリンの胸を揉みしだきながら、その感触を味わう
「えっ、えっ!? ちょ、やぁ……シノーラ、さん……ひゃぁ」
「う〜ん……ギリギリBかな。いや、Cあるか……」
「ちょ、シノーラ何やってるんですか!?」
「見て分かんないの? リーリンの胸揉んでんの」
「それは見れば分かりますって! とりあえずその手を離して下
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