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恋姫〜如水伝〜
二十一話
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董卓と賈駆を曹操が討ち取ったとの報と、春蘭が負傷し、秋蘭に担がれて帰ってきた。

「如水、姉者を急いでで治療してくれ」
「わかった」

曹操軍 医療用天蓋

如水は自ら春蘭の治療に当たった
「すこし、沁みるぞがまんしろ」
「うっ…がぁ…」
「幸いにも骨に届いていない、君の体力なら二、三日で治るだろう」
「そっそうか…」

治療が終わり手持ち無沙汰だった二人は今回の事を話し合った。
「無茶をするな君は」
「いつも丸腰で敵陣に向かっていくお前ほどじゃない」
「ふっ…そうだな」
「しかし、今回の事でこの前、お前の言っていた事がわかった気がする」
「そうか」
「ああ、相手はむしろ上手く私を狙った。そのまま倒れてたら間違いなく敵の勝ちだった、しかも損害の少なくな。私は戦いに卑怯な事等存在しないと身を持って知った」
「そう言われると私が怪我を負わせたみたいだな」
「いや、おまえの言葉が無ければ私は死んでいたかもしれん。…ありがとう」
そういって、春蘭は寝息を立て始めた

しばらくして、華琳が帰ってきて春蘭の様子を見て安堵し、如水と桂花に都での炊き出し等を命じた。

三週間後、反董卓連合は解散した。だが、これで平穏になるとは誰も思わなかった。
漢王朝の威光は既に無く、それに次ぐ袁家の名声もこれだけ力を付けた諸侯を抑えられるとは如水には不可能だと思った。

新たに始まる戦乱の兆しを感じ、如水はその戦いの果てに、華琳の天下を描いて見るのもまた面白い人生だろうと思った。


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