二十一話
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を出すな!ここは私の戦いだ、貴様らの戦い見事だった。だが、この程度で私は負けん」
「せやけど!」
「私が気を抜いたから射抜かれたのだ、それを卑怯と呼ぶのは…愚者か敗者だけだ!」
「姉者…」
「夏候惇…」
(奴も言っていた、剣も持たず丸腰のくせに、常に前線に立ち多くの戦功を残してきた)
「私は愚者でも…ましてやまだ敗者でない」
春蘭は大音声を上げた
「我が精は父から、我が血は母からいただいた!そしてこの五体と魂、今は全て華琳様のもの!断り無く捨てるわけにも、失うわけにもいかぬ!」
そういって春蘭は自身の眼を飲み込んだ
「皆、私は無事だ心置きなく戦え」
「「「「おおおおーっ」」」」
「こんのか張遼、ならこちらからいくぞ」
「な……」
「では、続きといくぞ」
春蘭が挑みかかろうとした時
「ウチの負けや、夏候惇。好きにせい」
「なら、貴様の力、華琳様の元で使って貰うぞ」
「ええで、それと勝手な話やけど、ついでにうちの部下も助けてやってくれんか」
「構わん、ただし姉者を撃った奴は後できちんと刑にかける」
「それはしゃあない!すまんな手を掛けて」
張遼は敵味方に宣言した。
「張文遠!曹操軍に降伏する、皆戦いをやめい」
「「「「おおおおっ」」」」
その一方で、華琳と如水は城内への抜け道を使い入っていった。
「こんな場所、どうやって知ったんだ」
「宦官連中に董卓軍が出たらここを空けろっていっておいたの」
「そうか、しかし、董卓と賈駆の顔がわからん以上無闇に探し回る時間は無いぞ」
「董卓と賈駆なら常に一緒にいるのでしょう。それにもう逃げるしかないでしょう」
「それを捕まえるとわね、身分の良さそうな者を探して攫うとは、人攫いにでもなった気持ちだ」
「しつれいね、人攫いじゃなくて宝探しよ」
「にっにげよう月」
「まっ待ってよ詠ちゃん」
広場に出ると身なりのいい少女と、従者らしき少女が逃げようとしていた。
華琳と如水はその二人を林の中に攫い取り押さえた
「貴女達が董卓と賈駆ね」
「うぅ…」
「黙っていてもわかるわ、その身なり、宦官らの寄越した情報と一致するわ」
「だったらどうする気、僕らを殺すの」
「いや、賈駆君には曹操の下で働いて貰う。どうせいく宛もないだろう」
「なら、月は…」
「君が部下になるのに幾つか条件をだそう、董卓の身柄の安全は曹操とこの黒田が保障しよう」
「あんたが黒田、水色策士ね。いいわその条件なら曹操の下で働いてあげる」
「話が早くて助かるわ、董卓の安全は必ず保障する。安心しなさい、如水二人を私の陣に連れて行きなさい」
「了解した、二人共この布を被ってくれ。本陣まで案内する」
如水は二人を連れ来た道を辿って曹操軍の陣地に戻った。
そして、本陣に入った時。
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