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恋姫〜如水伝〜
二十一話
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声をかけた
「どうするんや、これ以上篭城は難しいで」
「わかってるわ。打って出ましょう、そうなれば戦況を打開できるかもしれないわ」
その言葉を聞き、張遼は勇み喜んだ
「まかしときぃ、そういうのを待ってたんや」

賈駆は呂布を先陣に配置し、張遼に遊撃隊の指揮を命じ城壁から打って出た。

呂布の圧倒的な力と、張遼の絶妙な用兵術で連合軍は四散した。

「ええい、なにをやっているの。早く不埒者を討ち取りなさい」
「そうじゃ、袁家の名に懸けて討ち取るのじゃ」
袁紹、袁術は狼狽したが二人の見事な戦術の前に他の諸侯も打つ手は無かった。

後方に居た曹操軍はその様子を見て、華琳は感歎した
「みごとね、さすが貴方は称えただけはあるわね」
「ああ、だが呂布は自身の圧倒的な武勇に頼りすぎ兵の指揮は他が執っている。やはり君の下で働くとしたら張遼だろう」
「そうね、呂布は所詮は匹夫の勇。私の役に立ちそうにないわ。で、この現状を如何する気」
「まずは、二人の連携を断ち切る。呂布は無理でも張遼なら捕らえられるだろう」
「そうね、春蘭。張遼を食い止めなさい。秋蘭は邪魔が入らないように援護しなさい」
「はい、華琳様」
「承知しました」
春蘭と秋蘭はそう言って軍を引き連れ向かって行った

「私はどうすればいい」
「もうしばらく様子を見るわ。二人が成功すれば、いずれ呂布といえど数に押し切られる。私達は合図が来たら別口から攻めましょう」
「了解した」

「張遼殿と見受ける、我が名は夏候元譲!我が剣を受けられるか」
「あんたが曹操軍の大剣やな、ええで、相手したる」
「良い心がけだ。ならば、行くぞ!」
「おおおおおおっ!」
「でやあああああっ!」

夏候惇と張遼の打ち合いが続く中、秋蘭は出来るだけ部隊の足止めをした。
「敵を張遼に近づけるな。姉者を信じろ」
「「「「おおおおっ!」」」」

お互いに何度も得物を打ち合い二人はお互いの実力を称えあった。
「なかなかやるな、張遼。華琳様が欲しがるわけだ」
「そうかい、曹操にそこまで買われとる自分を褒めてやりたいわ」
「謙遜せずともよい、私は曹操軍一の使い手だ。その私とここまで打ち合える奴など初めてだ」
「ええな、それ、なら曹操とこに入るんやったら、手始めにあんたの首を土産にしたるわ」
「ぬかせ!」
「姉者っ!」

そこに秋蘭の悲鳴に近い声が聞こえた。
「……ぐ…っ」
春蘭は敵の放った矢に目を射抜かれた。
「姉者っ!姉者ぁっ!」
「…ぐ……くぅぅ!」
それを見た張遼も狼狽した。
「ちょ…あんた!?」
「姉者!大丈夫か、姉者!くそ、だれだ」
「くっそぉぉ…っ!誰じゃあ!うちの一騎打ちに水差したド阿呆は!出て来ぃ!ウチが叩き斬ったる!」
「やめろ、二人共手
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