黄巾の章
第21話 「そ、そこまで言ってねぇ!?」
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に彼を元の世界に戻すつもりだったんだけど……こちらの管理者の二人がバカやってね。この世界は爆発的にいくつもの同存在世界が作られたの」
「……ベビーユニバースか」
「……やっぱりすごいわね。その通りよ」
姿が見えない貂蝉が、にこっと笑ったような気がした。
「この世界はフラスコの中の宇宙……それが無限にあるものと同じ。ただし、全てが同じではなく、いろんな世界がある。基準となった『北郷一刀』を軸にして、ね」
「…………」
「貴方のいた世界もその一つよ。北郷盾二」
「!?」
俺のいた世界……あの世界も、作られた、もの……?
「あの世界の名前は『スプリガン』……様々な超古代科学文明が、世界に表面化した物語。スプリガンはそれを守って闘う……そういう世界」
「……っ」
「そこに存在を確立した北郷一刀……彼もスプリガンとして存在する、はずだった」
「……? はず、だった?」
どういうことだ?
一刀は……スプリガンになろうとしていたじゃないか。
「そう。本来、北郷一刀は一人。それが銅鏡によってこの外史に送られる、それが本来あるべき予定調和だったのよ。けど、そこに異変が起きた」
「!?」
「……わかった?」
……そんな。
……そんなこと。
……そんな、ばかな……
「貴方の存在よ、北郷盾二……いえ」
暗闇の向こうにいる貂蝉が、微笑んだ――気がした。
「もう一人の『北郷一刀』……ご主人、さま」
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