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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
黄巾の章
第21話 「そ、そこまで言ってねぇ!?」
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こにある闇。

(俺は――)

 ふと、目が覚めるとここにいた。

 俺は一体……どうなったんだ?

「やっとつながったわね」

 その声に、はっと起き上がる。

 辺りは闇の中。
 一寸先すらも見えない。

 にも関わらず、自分の姿だけははっきりと認識できる。

 ここはまるで――

「あの時と……同じ?」
「ぴんぽ〜ん。正解よぉ」

 その声が再度聞こえる。

 姿は見えないが……あの時と同じ、カマっぽい声。
 間違いない。

「……アンタは、誰だ?」
「あんらぁ〜、私の姿を見て驚かないなんて、さすがはご主人様ねぇん」
「いや、見えてねぇし」

 というか、ご主人様って……姿の見えないカマっぽいやつに言われる筋合いはねぇ。

「あら……こっちはしっかり見えるんだけど。おかしいわねぇ……こっちにくれば接続もうまくいくはずなんだけど……やっぱりなんらかの阻害因子が働いているのかしら?」
「阻害因子……いや、それより、接続って何だ? そもそもアンタは何者だ?」
「あらあら〜せっかちねぇん。まあ、自己紹介もまだだったわよね」

 そういって何故か……何故か変なポーズをとったような気配を感じた。

 見えなくて正解かもしれない。

「あたしの名前は貂蝉、よん。よろしくね、マ〜イご主人さまぁ〜ん!」
「ちょう、せん? 聞いたことないな……」

 俺は首を捻る。
 そんな人物、三国史にいたか……?

「あっら〜こっちのご主人様は、三国志演義読んでないのかしらん?」
「三国志演義……ああ! あの古代文学の!? そういや古代文学小説にそんなのあったな!」

 俺はようやく思い出す。
 そうだ、三国史を題材にした明代の時代小説!

「その様子だと、本当に知らないみたいねぇ。だぁ〜めよ、ご主人様! 文学書もちゃんと読まないとぉ!」
「いや、歴史はともかく、文学までは専門外……というか、名前は知っていても、その内容までは詳しく見たことがないぞ」
「ま〜あの小説は、ご主人様のいた時代じゃ、歴史小説や歴史漫画なんかでいろいろリメイクされていたはずなんだけどねぇ。 そっちも読んだこともないのぉん?」

 リメイク版……あ。

「ああ! あったあった! でも、あれ正史と諸説ごちゃ混ぜの上に、作者のオリジナルも入っているから、あくまでフィクションとしての物語だろ?」
「でもでもぉ、そういう物語から歴史の面白さにハマッていくから、ああいう書籍は必要なのよん」
「そりゃ否定する気はねぇけど……と、いうか、お前……」
「あら。やっと気付いたかしらん?」

 カマっぽい声がおどけたように言う。
 そう、こいつ……現代を、俺たちが元いた時代を知っている!

「俺の時
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