暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の十字架
〜It works togetherJ〜
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同時に拡散魔法を放つが、二人はそれを突っ切って俺らの前に姿を現す

「くそ!?」

「ハァァァァ」

音波がミラを襲う。どうやら二人は徹底的に一人ずつ葬る気だ

「きゃああああ!!」

「ミラ!」

大きく体がうねり、ミラの体が倒れる

「チッ!?覇竜震!」

地面を蹴り、二人の体制を崩し、その隙に殴りを入れ吹き飛ばす

「ミラ!大丈夫か!?」

「・・・ごめん、足ひっぱっちゃってるね」

「いい!しゃべらない方がよさそうだ!」

しかし、ミラはしゃべることをやめない

「・・・私の、、魔力使って、少ししか無いけどね・・・」

差しのべられた右手にはミラの魔力が
俺は、手を握った

「悪い。少しだけ、借りるぞ!!」

そのとたん、体に魔力が流れ込む。意識を失ったミラを寝かせ、俺は立ち上がる

「おぉ。まだ立つか。こうでなくては演武はおもしろくない」

「・・・黙れ」

「なにいってんのさ。まだまだこれからが本番でしょ」

「黙れ!!!」

俺の体から魔力があふれ出る
そして俺は、二人を見据え、小さく、はっきりとした声で告げる

「――――魔人降臨」

ミラと俺の合体魔法

「――――黒蓮・魔弾!!」

右手を突きだすと、覇竜と魔人の二つの魔力の混ざった黒と白の陰陽の形の光線が放たれる
そして、あたりをえぐりながら二人を呑み込み、二人の魔力を奪い取った

「・・・次は、お前らか」

振り返り、ヤムル親子を睨みつける

「な、な・・・!?」

「ひいぃぃ!」

ミラの魔法を纏った俺の姿はたとえるならば魔王の様だった
その姿におびえて親子は気を失った

「ふぅ・・・。ミラ、終わったぞ」

降臨を解除して気を失っているミラを抱え、ギルドを出ることにした
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