暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の十字架
〜It works togetherJ〜
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二人は壁を生みだすが俺の魔法はそれを突きぬけて襲う

「なにぃ!?」

「まだまだぁ!」

俺はボロに飛びかかり覇王拳を顎に決める。しかしまだ意識はあるようだ
二人は一歩下がった

「・・・おい!ボロ!フェヌル!なにやってんだ、さっさと遣れ!」

「わかってるよ!」

やけ気味の二人はなんの策も無く突っ込んできた
俺とミラは当然それを軽くあしらう
すると、ボロボロになった二人に薬が投げられる

「なにをもたもたやってるかと思えば・・・」

振り返るとそこにはヤムルの父親が立っていた
その手にはさっきの薬がまだ握られていた

「それを飲め。魔力上昇体力回復の薬だ」

もちろん犯罪級の薬で飲めばたちまち中毒だ
しかし自棄になったふたりは容赦なく呑み込んだ
すると

「が、あぁぁああああ!!?」

「くる、、し、あああああああ!!」

もがきだした。しかもかなりの苦痛の様

「ミラ、わかるよな?」

痛いほど伝わってくる。奴らの魔力が上昇しているのが

「うん・・・どうしよ」

「勝つだけだよな・・・」

その会話が終わると、二人の魔力は恐ろしいほどにまで膨れ上がっていた

「やれ。ヤムルよここで魔道演武と行こうか」

のんきな・・・!!
俺は怒りを覚えたがそんなこと考えている余裕はない。目の前では今にも放たれそうな音波と暴風がチャージされているのだ

「ハァァァァァァアアアッ!!」

二人の魔法が放たれる。俺とミラは同時に防御を展開する
しかし

「キャアア!?」

簡単にとはいかなかったが障壁が砕けた
さっきまで戦っていた奴とは思えない

「くそっ!覇竜砲!」

無駄なあがきとなる

「フウガァ!」

しゃべり方までおかしい。放たれ斬撃は俺の肩をえぐり、ミラにも被害が及ぶ

「サタン・・・きゃぁ!」

ミラが突然両耳を押さえた

「ノイズサウンドォ!」

ミラは全身吸収を解いてしまった。それほどに不協和音なのだろう
俺は急いでフェヌルに覇王拳を打ち込むが当たってもなんら表情に変化は無く、魔法をやめない

「チッ!覇王脚!!」

打ち上げて無理やり魔法を中断する。が

「フウライ!」

背後から竜巻が俺を襲う

「ガアァァッ!」

とてつもない痛みに意識が飛びそうになるが、なんとかひきとめて、裏拳で吹き飛ばす

「クルス・・・やばい、よね?」

悔しいがその通りだ。俺らに勝機はほとんどない

「・・・なんとかして突破口を探す。手伝ってくれるか?」

「当たり前でしょう!」

お互い、肩で呼吸しているが、まだあきらめない!

「覇竜の咆哮!」

「サタンフレイム!」
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