暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の十字架
〜It works togetherI〜
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「さて、ミラを探しに行くか・・・」

額を流れる血を拭いながら立ち上がる。そして、ミラを探しに向かった

「ミラー?」

するとミラが慌てて駆けてきた

「クルス!大変!無いのよ!」

何が?

「盗まれた宝石!!」

「・・・!?」

さっきメイコムが言っていたことは本当だったようだ
さらにミラが驚きの事を告げた

「しかも!ここは狩人の巣じゃない!!」

「な・・・ッ!?」

その時後ろから拍手と足音が聞こえた

「お疲れさま。クルス・・・?」

背後に立っていたのは船上パーティ参加者、ヤムルだった

「お前、やはり闇ギルドとつながっていたか」

「ご名答!!正確にはスポンサーだけどな」

ヤムルが道をあけると背後にはボロが

「俺はな、財宝を盗んでもらうかわりに金をやり、盗んだ宝石を闇ルートで高値で売り付ける!」

「ハ、屑の極みだな!」

「てことはあんたが今回の騒動の犯人!?」

ヤムルは指を鳴らして親指を立てた

「その通り!・・・でも原因はあんたらにあるんだぞ?」

何を言うかと思えば意味不明なことを言いだした

「もともと、今回のオークションではじっとしておくつもりだったんだ。だがお前が余計な邪魔するから・・・」

完全に八つ当たりだ
隣でミラもあきれ顔

「だからいつも通りボロに盗ませた、と。だが何故ここに居る?」

「それは簡単っすよ兄貴・・・いや、覇界神?」

背後からすっと現れたのはさっきの男。縄に囚われているはずなのに・・・?

「そんな顔しないでくださいよ!俺ですよ!」

「わかっている。だが何故お前がここに居るのかは全くわからない」

「ふふふ、覇界神も以外と頭悪!簡単だって、俺がこのギルド、蜘蛛の巣のマスターってだけの事」

そう言いながら右手の甲を掲げる。そこには確かに蜘蛛のマークが

「え!?じゃぁあの情報は・・・?」

「だまされたな。俺らはまんまと奴らの戦争に手を貸してやったってことだ」

男は大声をあげて笑いだす

「ハハハハ!その通り!おかげで面倒な狩人を一掃できた!まさか黒バルカンを倒すとは思ってなかったがな!!」

「会話はその辺にしておけ。さっさと殺せ」

無常にも命令するヤムル
男は小さくうなずき、ギルドのメンバーに向かって叫ぶ

「やれ!」

「ミラ、さが、・・・ツッ!?」

膝が抜ける。ダメージを負いすぎた。体が言うことを効かなくなってしまっている。しかし、そんなことはお構いなくで蜘蛛の巣は遅い来る
とっさに指を鳴らし、天井を崩す

「・・・くうぅっ!?」

体が軋む。ミラが心配そうに肩を貸してくれたが立ち上がっても足に力が入りき
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ