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ヴァレンタインから一週間
第23話 君の名を呼ぶ
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ら、さっさと言いなさい」

 俺の顔を正面から見つめて、相変わらずの不機嫌な口調でそう問い掛けて来るハルヒ(お姫様)。その視線も、俺の事を睨み付けるような視線。
 どう考えても、友好的な表情や仕草ではない。

「ハルヒ、今日はありがとうな」

 唐突な。何の前振りもない言葉に、少し驚いた風な表情で俺を見つめるハルヒ。
 その彼女の表情を見た瞬間、勝利を確信する俺。

 そして、小さく。しかし、彼女に判るように首肯いて見せた後、

「ちょいと落ち込み気味やったけど、オマエさんの御蔭で少し、気分が晴れたわ」

 ……と、さわやかな笑みを見せながら告げた。
 もっとも、これも自己申告に過ぎない内容なのですが。

 その言葉を聞いた彼女の反応は……。
 色々な意味で笑える反応だった事は言うまでもない。


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