魔法先生ネギま!
0268話
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イペースの近衛。
その後ろから苦笑しながら高畑が学園長室へと入ってくる。
「ああ、おはよう。俺に関しては学園長から説明があると思うからもう少し待ってくれ」
「……そう? って、それより学園長先生! なんでこんな子供が私達の先生になるんですか!?」
「まあまあアスナちゃんや、少し落ち着いておくれ。それでネギ君、話は聞いておるよ。修行の為に日本で学校の先生を……そりゃまた、大変な課題を貰ったのぅ」
「は、はい。よろしくお願いします」
近右衛門の言葉に、ペコリと頭を下げるネギ・スプリングフィールド。イギリス育ちというのも関係しているのか、初めての異国である日本に若干緊張しているようにも見える。神楽坂と同じくチラリと俺の方を不思議そうな顔で見たが、すぐに近右衛門との会話へと戻った。
「だが、突然先生というのも難しいからのぅ。取りあえずは今日から3月までは教育実習という形にさせてもらうが構わんかな?」
「分かりました。教育実習生として頑張らせてもらいます」
「ちなみにネギ君には彼女がおるのかな? うちの孫娘である木乃香なんぞどうじゃな?」
「ややわー、お爺ちゃん」
近右衛門のその言葉に対する近衛の反応は早かった。どこからともなく取り出しだ金槌で近右衛門の長い頭に突っ込みをいれたのだ。
ガスッとでも表現できそうな音が学園長室へと響き渡る。これぞまさに鈍器というべき撲殺音だった。……殺してないが。
「木乃香……じゃなくて! 学園長先生! そもそも子供が先生なんてどう考えてもおかしいじゃないですか! えーっと、そう。労働なんとか法違反って奴」
肝心の所を覚えてない辺りはまさにバカレンジャーのバカレッドらしい。正確には労働基準法な。
近右衛門はいつもの如くフォフォフォと笑って神楽坂の話をスルーし、ネギへと向き直る。
「ネギ君、この修行は恐らく君が思ってる以上に大変な修行じゃぞ。駄目だったらイギリスへ帰らなければならず、二度とチャンスは無いじゃろう。その覚悟はあるのじゃろうな?」
「は、はい! やります! やらせて下さい!」
ネギの心を確かめるかのように、じっと見つめる近右衛門。
神楽坂も特に茶々を入れることなくその様子を見守っている。
……ガキが嫌いとか言う割には、やっぱりどこかお人好しな所が残ってるんだよな。
「……うむ、分かった! では今日から早速やってもらおうかの。その為に君に紹介したい人がおるので……タカミチ君、しずな君は?」
「しずなさんなら、少し遅れるそうです」
「ふむ、なるほど。ならまずは彼を紹介しようか。アクセル君」
近右衛門に呼ばれ、ソファから立ち上がる。
「アクセル・アルマーだ。飛び級と男女共学化のテストケースという事でそこにいる神楽坂や近衛の
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