魔法先生ネギま!
0268話
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に」
俺の言葉に軽く眉を顰める近右衛門。
「確かにこの麻帆良にいる限りは儂が木乃香を全力で守ろう。じゃが、木乃香とてこれから高校、大学、就職という道がある。そうなった時にこの麻帆良にいるとは限るまい?」
「だから今のうちに魔法について教えて少しでも対応出来るようにする、か」
「うむ」
確かに何も知らないままに麻帆良の外に出れば、その魔力を狙われた時に対抗しようもないだろう。護衛として桜咲がいるにしても、多勢に無勢……いや、離れた所からの護衛では隙を突かれる可能性も高いか。少なくても俺ならスライムを使ってあっさりと近衛を奪取出来そうだし。
「ま、それはいい。それよりも今日来るのがネギ・スプリングフィールドだというのをエヴァは知らなかったみたいだが?」
「……うむ。今朝方襲撃されてその辺を問い詰められたわい。ネギ君に関して教えればナギの事が好きな彼女じゃし動揺すると思って知らせなかったんじゃが、それが完全に裏目に出てしもうた。その件に関しては後日改めて話し合うという事になったんじゃが……アクセル君のおかげかの?」
「まぁな。何せ相手は英雄の子供だ。次代の英雄ともいえる人物をエヴァが襲ったとなると組織的には色々と拙いだろう?」
「うむ、確かにの。まぁ、その辺については多少考えがある。それで納得してくれればいいんじゃが……」
そんな風に世間話とも言えない世間話をして時間を潰していると、やがてドタドタと乱暴に床を踏みしめるような音が聞こえてきた。
「む? 来たようじゃの」
「ああ。だが、妙に……」
近右衛門もそれに気が付いたのか、ドアの方へと視線を向ける。
同時にドバァッとばかりに勢いよく学園長室のドアが開かれ、まるで突っ込んでくるかのように数人が勢いよく学園長室の中へと入って来る。
近衛と……何故か運動着の神楽坂、そして少し離れた所に高畑が。ネギ・スプリングフィールドは……と周囲を見回し、神楽坂が猫のようにして持っている存在に気が付く。
鼻の上に小さなメガネ――いわゆる鼻メガネという奴――をかけており、赤毛に近い茶髪の少年だ。麻帆良に来てから真っ直ぐに学園長室に来た為か、その背中にはかなり大きめのリュックを背負っており、そして身長よりも長い杖を背負っている。
……と言うか、大きめのリュックや杖を背負っている子供を事も無げに持ち上げている所に神楽坂の身体能力の高さが窺い知れる。
「学園長先生! これは一体どういう事……あら? アクセル?」
がーっとばかりの勢いで喚いた神楽坂だったが、学園長室のソファへと座りお茶を飲んでいる俺に気が付き不思議そうな表情でこちらを見てくる。
「アクセル君、何でここにおるんやー? あ、遅れたな。おはようさん」
そして神楽坂とは対照的にマ
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