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神々の黄昏
第一幕その十四
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あっても」
「この指輪がどういったものか知らないの?」
 ブリュンヒルテはここまで聞いて言葉を返してきた。
「私にとってどういうものか」
「神々を滅ぼすその指輪を?」
「ヴァルハラの喜びよりも神々の誉れよりももっと大切なものなのよ」
「神々よりも」
「そうよ。この冴えた色の黄金」
 彼女の指輪のことである。

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