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魔法科高校の神童生
Episode15:二つ目の誓い
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「存分に、抗いなよ」


暗殺者は言った。















































崩れて降りかかってくるコンクリートの瓦礫を躱して、左手を前に向ける。意識を周辺のサイオンに向けて、自らの体内保有サイオンを活性化。直後、吹き荒れるドライアイスの奔流がロドリゲスの体を飲み込んだ。
しかし、その白のカーテンは次第に消えていった。それを訝しむより早く、今いた場所から飛び退く。瞬間に落ちてきた鉄骨を横目に見て、俺は再びドライ・ブリザードを発動し一度敵の視界を絶った。


「…使えるかな」


徐々に薄れていく吹雪を余所に、俺は突き刺さった鉄骨を掴んだ。
俺の身長よりも少し高い鉄骨を、雷帝を発動。筋力を底上げして中心から二つに折る。ちょうど良い長さになった鉄骨を掴み上げ、俺はドライ・ブリザードをなんらかの方法で消しているロドリゲスへ向けて投げつけた。だが、避けられ真横の地面に突き刺さった。


「九十九隼人……ここで捕らえる!」


あーあー、ずいぶん気合い入ってるねえ。まったく、俺を捕まえてなにがしたいんだか知らないけど、そうやすやすと捕まってやれるほど俺はお人好しじゃないんでね。全力で潰させてもらうよ。


「フッ!」


離れた距離から、ロドリゲスは投擲用のダガーを取り出して投げつけてくる。俺はそれを、丁度いい長さになった鉄骨ですべて打ち払った。剣術は少し齧っただけだけど、まあ、姉さんの太刀筋を真似るくらいならできるからね。7本のダガーを全部叩き落すのは簡単だよ。
けど、流石は無頭竜の幹部格…ただのダガーを投げつけてくるわけではないか。
俺が打ち払って散らばった7本のダガー、その全てが、突如爆発を起こした。


「くっ…」


風圧に堪えながら、肝心の衝撃波は全て消失で消していく。やがて全てのダガーの爆発が終わり、煙が晴れたころ、俺はまだ無傷だった。


「……噂には聞いていたが、化け物だな…」


流暢な日本語で呟かれた言葉は、少々無視できない単語を含んでいた。


「化け物とは酷いね。俺だって、アンタと同じ人間だぜ?」


苦笑いして首を左右に振る。


「まぁ、でも……」


サイオンを活性化。雷帝を発動し、最大スピードでロドリゲスの背後をとり、


「否定はしない!」


背中に右拳を突き立てる。そして着弾した瞬間に纏っていた雷を、右手から放出。


「ガァァァァァァァァ!?」


俺の右手から、強化されて放たれた雷が、ロドリゲスを焼いた。
叫びを上げて倒れ伏すラテン
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