第2話 惨劇の日
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んだぞ!
でも、オレみたいな子供が行ってどうなる?
邪魔になるだけじゃないか?
ぐるぐるぐるぐる否定と肯定が頭の中を駆け回る。
そうしてやっと思い出す。火事や地震等の災害の時に村のみんなが集まることが決まっている丘があることを。
きっとみんなそこにいる………。
根拠もなくその答えに縋りオレは走り出す。
村のはずれのその丘に。
「ハア、ハア」
やっと辿り着いた丘で息を整える。
村を見やると火災がより酷くなっている。
ボカッ。
「ひどいなぁ。1人で逃げるなんて。おかげで手間がかかったよ」
いきなり殴られ、吹き飛び、木に当たって止まる。
何が何だかわからないうちに全身を襲う疲労ばかりが高まっていく。
ガスッ。
蹲っていた体を力任せに蹴り上げられる。
「やっとだ。ここでお前らを消せば、やっと俺のストーリーが始まる」
ペラペラやや興奮した感じで話すコイツの話しをまとめるとつまりコイツは「転生者」で、「オリ主」なんだそうだ。
で、この事件を隠れ蓑にナギに助けられたネギを殺し、イレギュラーであるオレを殺して、7年後の原作スタート前に麻帆良に渡り、超をオトして魔法が広まった世界に2人で君臨するんだそうだ。
あー、狙いは悪くない? のか。
ナギ・スプリングフィールドがネギ兄さんに形見の杖を渡した後なら確かにどうとでもできる。ネギ兄さんが死のうが死ぬまいが、超は多分来るわけだから。原作の流れはどうなるかわからないが、こんなことをするんだから、麻帆良で成功する心算はあるワケだろう。
………つーか、なんで他の転生者がいるんだ?
特典が1つ無効になったのか?
だが、とりあえず、気を抜きすぎだ。
グシャッ。
言わんこっちゃない。オレ達が二手に別れたのにあせって出て来て、首尾良く行って安堵したんだろうが、悪魔が闊歩するこの地で気を抜くなんて自殺行為だ。
あー、自殺じゃないか。後ろから来た悪魔に潰されただけなんだから。
なんて冷静な振りをしているが、転生者が悪魔に潰される瞬間からずっと、げぇげぇ吐いている。グロすぎるわ!
というか、転生者から殴られ、蹴られ、怖気が収まらん。
………これ、もう、詰んでね?
短い人生だった。
だがしかし、そこに「英雄」が舞い降りる。
「来れ、虚空の雷、薙ぎ払え【雷の斧】」
そのまま唱えた1つの魔法。それだけで目の前の悪魔とそれに続く悪魔がなぎ払われる。
うわぁ、1体だけじゃなくたくさんいたのね。
じゃなく
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