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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter5「初教導と初生徒」
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武器を使う事はそれほど魔導師でも騎士でも珍しくないけど、あそこまで瞬時に切り替えて戦うのは驚いたな」
先ほどの戦闘を記録したのか、なのはがエアディスプレイを出してフェイトとルドガーの武器の切り替えについて称賛の言葉を送る。
「ですよね!しかもあんなにシグナム副隊長の攻撃を避け続けてましたし、何というか映画でも見てる気分になっちゃいました!」
目を輝かせてルドガーの詰め寄るスバルに昨日に引き続き少し動揺してしまう。
このオーバーリアクションにはレイアに通じる部分があると思い、彼女と接する感じでスバルと話すようにしようとルドガーは思った。
「本当に凄かったですよルドガーさん!!」
「私はあまり戦闘とか得意じゃないですけど、ルドガーさんの動きが凄いのはわかります!」
「あ、あははは……」
ちびっこ達にまるで憧れていたテレビのヒーローにでも出会ったかのようなあまりも純粋な瞳で見られ嬉しいのだが恥ずかしいような微妙な感覚でムズムズしてしまう。
「まぁ実際ルドガーはいかにも架空の話しで出てきそうな感じの仕事やってたかんなぁ」
「架空ってなぁ……」
状況に翻弄されて仕方なくなったとはいえ、一応自分が最初に成りたかったエージェントの事を架空扱いされると少し落ち込む。おまけにクランスピア社のエージェントとと言えばルドガーの世界では一流の職であり、各分野でトップの功績を修め、どれをとっても一流企業であり、それをこうも言うはやてはある意味凄い。というか魔法とかそのへんの力を使うはやて達の方が架空を通り越して子供向けの絵本なのではないかと思う。
「どんな仕事してたんですか、ルドガーさんって!」
「ルドガーはな、クランスピア社って言うルドガーの世界では知らない人はいないという大企業で、エリートと待遇で扱われるエージェントの戦闘職をしてたんやって」
ルドガーの前職を知り、それぞれの反応を示す。
スバルは憧れますなどと言って、更に目の輝きを増している。
「…別にやりたくてやってたワケじゃないんだけどな」
「ほう、何か訳がありそうだな?」
「その変はどうか追及しないでくれ…」
その一流企業に入った理由が二千万ガルドもの借金を返済する為と、世界を救う為に世界を壊す為だったとは流石に言えない。彼女達なら自分がやってきた事を話してもわかってくれると思う。
だがもし受け入れてもらえなかったら?
そんな不安がルドガーの心でぐるぐると駆け巡る。
自分はこんなにも彼女達と親しくなったのだと思えてくる。
これも彼女達が優しいからこそここまで仲良くなれたのだ。
図々しいが今さら失いたくはない。
「ふむ…まぁいいだろう。何にせよお前が信用できる男だと言う事は私が太鼓判を押してやる」
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