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ニープスのボス
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がこいつ倒したら、俺はそのまま帰るかもしれないから後でアイスの作り方の書かれた紙渡すから料理スキルの高い奴に作ってもらってくれ」

「ちょっとゲツガ!話が違うじゃない!」

「そん時の話だって。まあそうだったらドンマイな」

「二人ともいい加減に戦いに入ろうぜ。早く終わって帰りたい」

「わかったよ。こいつを倒して帰ろうか」

 そして最後の一頭となったニーキャス・ザ・デモーネムに三人は一気に突撃を開始した。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 メルムとともにニープスを全て屠ったゲツガとメルムはフブキが戦っているニーキャス・ザ・デモーネムとのにらみ合いに参加した。三人は軽い会話をするがニーキャス・ザ・デモーネムからは目を離さない。そして最初に動き始めたのはニーキャス・ザ・デモーネムだった。胸が大きく膨らんだと想うと、口から氷のブレスを吐く。

 ゲツガ達はそれを避けると素早く攻撃に移った。まずはメルムが両手剣重撃スキル《バスタードグランド》を使用する。これは相手の大きさが大きければ連続ヒットする回数が上がる、優秀なスキルだ。

「よいしょぉ!!」

 メルムはニーキャス・ザ・デモーネムをそのまま叩き斬る。五連撃以上の攻撃を当てることに成功する。それを食らったニーキャス・ザ・デモーネムのHPバーを減らす。しかしそれでも倒すまでの決定的なダメージを食らわせることは出来ない。

「姉さん、次は俺が行く!」

 そう叫んだフブキがメルムの硬直時間中の穴埋めのスイッチを行う。フブキは片手剣を取り出し、ニーキャス・ザ・デモーネムを斬りつける。しかし、今度は逆に牙で剣をガードする。フブキはそれを舌打ちすると同時にブレスを吐こうとしている。

「させるかよ!!」

 そこにゲツガが下から剣を突き立てて口を無理やり塞いだ。そのことによりブレスが口の中で暴発し口から僅かな氷の粒が吹き出る。ゲツガは剣を放してそのまま地面に降り立つとフブキとメルムに叫ぶ。

「フブキ、メルム、一気にやろうぜ!」

「確かにな!俺もデカイの決めるぜ」

「二人とも何か性格が変わったような気がするよ、まあ私もこんな寒いところにいるのももう耐えられないし、私もやるわ!!」

 三人はニーキャス・ザ・デモーネムに向けてそれぞれのスキルを発動する。まずメルムが先に両手剣最上位スキル《カラミティーディザスター》を使用する。ニーキャス・ザ・デモーネムそれを避けようとするが足に何か引っ付いたように動かなかった。足をよく見ると四本の短槍が足を縫い付けていた。これは先ほどメルムとフブキが攻撃している隙にゲツガが全ての足に打ちつけたものである。

「やあああああ!!」

「ぐるああああ!!」

 ニーキャス・ザ・デモーネムは動く
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