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ニープスのボス
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ムは何か引っかかったのか聞いた。

「何でそんなことがわかるの。まあ、そんな感じがするのはわかるけどそれだけじゃ本当にいるかよく分からないじゃない」

「まあそう言ってるものの、姉さんもこの中にボスがいることぐらいはわかってるだろ」

「そうだけど、何か違う感じがするのよね」

「まあなんにせよ、この中に入って見ればわかるだろ」

 そう言ってフブキは洞窟に奥に潜っていく。

「たしかにね。それじゃあ、行きましょうか」

「ったく、少しは不安という気持ちとか持とうぜお二人さん」

 ゲツガは溜め息を吐きながら二人の後を追った。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 その奥には先ほどのモンスター、ループス・ニーキャスがたくさんいた。そしてよく見るとその奥にループスニーキャスよりも三倍ほどの大きさを持つ狼が身体を丸めている。

「あいつがボスか」

「どうやらそうみたいだな。名前は……《ループス・ニーキャス・ザ・デモーネム・ラテナス》か……意味は英語じゃないからよく分からん」

「私もそういうのはよく分からないから意味がどうとかは考えたことはないわ」

 三人は奥にいるニーキャス・デモーネムを見る。その視線に気付いたのか、ニーキャス・ザ・デモーネムは丸めていた体を起こして三人の方を見る。そして、三人を見た瞬間に、大きな咆哮をあげる。

 咆哮は部屋中を木霊してぴりぴりと空気を振るわせる。そしてそれに応じるように周りのニープスたちも鳴きはじめる。

「よっしゃ、こいつらを全滅させるとしますか!」

 フブキはそう言って剣を抜いた。その時に若干この空間とは別に寒いものが出てきた気がする。それはフブキから出てきたので聞いた。

「フブキ、さっきも何かおかしなことになってたんだが……それ、お前のスキルのせいか?」

「スキル詮索はマナー違反だぜ、ゲツガ。まあ、でもお前は俺らのとこに関係ないから教えとく。俺のユニークスキル《氷結剣》って言うもんのせいだな」

「氷結剣ね……つまりさっきの戦いの時に出ていたあの氷柱はお前のスキルのせいってことだな?」

「ああ」

「ちょっと二人とも、話してないで早く構えてよ。もう、狼たちが攻めてきたわよ」

 そう言って見もせずに撃退するメルム。それを見て苦笑するとゲツガも背中から両手剣を抜いて逆手に持ち返ると近づいてきていた五体のニープスを一撃で屠った。

「すまんすまん、ちょっと気になってたでね。今からはちゃんと戦うって」

「じゃあ、こいつらをとっとと片付けてここから帰るぞ!!」

 フブキを先頭に戦いを開始した。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 まず、フブキが目の前にいるニープスを剣で弾き飛ばすといきな
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