第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第17話:本当は馬と馬車だけで良いんだけど……
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分の事ばかり考えていて、仲間の事など思ってもいなかったんだ……だからモンスターの罠に易々と引っかかり、大けがをした上に疑心暗鬼に陥っていたんだね!? ありがとうシンさん、俺間違っていたんだね!」
大分クサイ事を言った自覚はあるのだが、結果オーライって事で……
だって感動して涙を流しながら俺を見詰めてるもん……
鬱陶しいけど、これで馬車を借りられるよね。
シンSIDE END
(砂漠の宿屋)
マーニャSIDE
この子結構口が巧いわね(笑)
馬鹿丸出しのお人好しホフマンは、瞳を輝かせてシンの言葉に浸ってる。
これなら馬車を借りられそうね。
「シンさんお願いがあるんだ! 俺、また人を信じようと思うのだけど、その手始めにシンさん達を信頼したいと思うんだ!」
何を言ってるのだろうかコイツ?
私達を信頼するのなら、黙って馬と馬車を寄こしなさいよ!
「馬と馬車をお譲りするのは当然として、俺自身もシンさん達の冒険に協力しようと思うんだ!」
はぁ!?
冗談でしょ……どう考えたって足手纏いにしかならないと思うんだけど!?
「え!? で、でも……俺等の旅は危険なモノだし……ホフマンさんの身に何かあったら……ねぇ?」
どうやらシンも私と同じ事を考えているみたいね。
「そんな……俺の事は気にしないで下さい! 俺は少しでも皆さんに恩返しをしたいと考えてるだけなんですから!」
う〜ん……思いこみの激しい馬鹿は厄介ね。
でも『馬と馬車以外でお前の存在意義は無い!』なんて言ったら、また殻に閉じ篭もって面倒だし……
「わ、解りました……で、では共に旅立ちましょう。こ、これからもよろしくです……」
あ〜あ……目を輝かせて言い寄ってくる馬鹿に負けて、一緒に行く事を了承しちゃったよ。
まぁ荷物持ちが増えたと思えば良いか!
欲を言えばもっとイケメン率が高い男が良いんだけど……
ウルフみたいな良い男って、そうそう存在しないわよねぇ……
シンはガキ過ぎて論外だし。
そう言えばホフマンが付いてくる事になって、リューノが冷静に呟いたわ、
『アイツの欠点は、自分がウザ男だって気付いてない事だと思う』
だってさ!
ウケル〜(笑)
私、この娘の口に悪さが大好きよ。
どっから仕入れるの……“ウザ男”なんて言葉を!?
マーニャSIDE END
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