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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter4「烈火の剣」
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には圧倒的にパワーが足りなかったのだ。

頬についた煤を手で拭い、ルドガーが突っ込んだ建物を見る。
半壊した建物の中からルドガーが出てくる様子はない。
恐らく壁に激突した衝撃で気を失ったのだろう。

「ここまでできる奴だったとはな…主はやてが感じたと言っていたクルスニクの力は確かだったようだ」

『ちょ、シグナム!やりすぎたんとちゃうか!?』

はやてから映像付き通信が届き、シグナムはやや申し訳なさそうな口調で自らの主君と話す。

「…申し訳ありません。少々調子に乗りすぎたようです」

『はぁ…まぁ何となくこうなる気はしてたんやけどなぁ』

「クルスニクの実力が私の予想を上回るのものだったのでつい…」

『はぁ…』

そのため息は今のシグナムにはとても耳が痛い。そして隣でヴィータがまたシグナムの悪癖が出ちまったなどと呟いているのが目に浮かんでくる。

『…わかった。念のためシャマルを呼んだるからシグナムは…』

「心得ております。クルスニクは私が……!?」

クルスニクは自分が連れてくると話そとしたが、上空から無数の水色の光弾がシグナムに振り注ぐ。
突然の奇襲に対応できず光弾はシグナムの騎士甲冑に数発命中し表情に苦悶が走る。

「ぐっ!!」

上に向けシールドを展開し光弾を凌ぐ。一向に光弾が止む気配はない。この攻撃は間違いなくルドガーの物。あの一撃をバリアジャケットなしで受けて戦闘を継続できる事も凄いが、それを利用し空からの奇襲にはシグナムですら完全に不意を突かれた。

「面白い、来い!今度こそ蹴りを着けてやる!」

光弾が降り注ぐ空へ叫ぶ。この銃撃が止めば恐らくルドガーが降下して来て近接戦闘を仕掛けてくる。なら降りてくるそこを叩けばいい。これがこの戦いの決めてになる。相手であるルドガーに敬意を表す意味でも次の一撃はさっき以上の力を込めようと思い、レヴァンティンにカートリッジのロードを命じようと心に決める。

しかし…シグナムのその詠みは外れていた。

「ヴォルテックチェイサー!!」

そんな声が粉塵が舞っている半壊した建物から聞こえた。

「ぐわぁぁっ!!」

中から雷撃が---武身技ヴォルテックチェイサーがシグナムに命中した。
今の攻撃で完全に態勢を崩し、後退りながら片膝をついてしまう。
その瞬間中からルドガーが現れ、怯んだシグナムに距離を詰める。

「セイっ!」

片膝をついたシグナムにルドガーはクラウンズオートを向ける。
それでも尚シグナムはレヴァンティンに力を入れようとするが、もはや自分に逆転する事が出来ない事を悟ると大人しくレヴァンティンを地面に置く。

「……参った。私の負けだ」

最後にそう言い残し、両手を上げて降参の意をルドガーに
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