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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter4「烈火の剣」
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転、バク宙、バク転と繰り返し、まるでダンスでもしているかのように紙一重で躱し続けながらも自分のミスを痛感する。
ルドガーの狙い通り自分を狙う蛇腹剣の軌道とスピードは確かに外す事に成功した。
だが何も蛇腹剣の攻撃は先端だけではない。これだけ長いなら先端以外の部分でも十分攻撃ができるプラス捕縛も可能。実際シグナムはルドガーを捕縛しようとしていた。
だが辛うじてそれを回避できた。もしあそこで捕まっていれば確実にルドガーはやられていた。
命が懸かっていないとはいえヒヤヒヤものである。

「良く躱し続ける。是非私にもどうやったらそこまで綺麗に避けきれるのか教えてほしいな」

「ははっ!っと、なぁーに、うぉ、適当に動いて、よっと‥るだけっ!」

本人はそうは言うがルドガーのやっている事は並大抵の事ではない。卓越した運動能力と高い空間把握力……それについていけるルドガーの強固な身体がが無ければこんな神業に近い動きは出来はしない。今ルドガーがやっている事は目隠しして銃弾の雨を避けている事と似たような物だ。

「だがいつまで避けきれるか!」

蛇腹剣の速度が更に速まる。反応に遅れルドガーの右頬を蛇腹剣が擦り、血が右頬に流れる。

「早いっ!」

流石にこれ以上はルドガーでも保たない。避ける事に重さで支障が出ると思い武器を持たずに手ぶらで動いていたが、ここはもう『避ける』から『捌く』に変えなければやられる。腰に手をやり両手に双剣カストールを握り蛇腹剣を弾く。ハンマーを出した時に見ているとはいえ突如何もないところからカストールを出した事でシグナムが多少動揺する。そのおかげで蛇腹剣を蒼破刃で弾き簡単に蛇腹剣の包囲網から抜け出す事ができた。

「一度抜け出せても…またっ!」

蛇剣は地に沿いながら背を向けるルドガーの足を捕らえようとする。その姿はまさに“蛇”と表現できる。

「今だ!」

双剣を上に投げ、クラウンズオートを出す。後ろ目で蛇剣が足を捕らえようとした瞬間バク宙で躱し、空中で双方のクラウンズオートをクロスさせ技を放つ。

「タイドバレット!」

瞬間、十字形の光が地面をへこませ、その中に蛇剣も巻き込む。

「なっ!……馬鹿な!?」

ルドガーの奇策に目を奪われていたシグナムは空中にいるルドガーの行動に目が移り驚く。
なんとルドガーはクラウンズウェイトを出現させ片腕で持ち上げると、投擲の構えをとる。
ハンマーを投擲するような暴挙をシグナムは見た事も聞いた事もない。
同じ守護騎士でハンマーを使うヴィータでもそんな事はしない。

そして……

「サキオン・アクセ!!」

燃え盛る回転が加わったハンマーがシグナムに向け放たれる。
だがその投擲速度ではシグナムに当てる事は不可能。

簡単に
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