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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter4「烈火の剣」
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いるからだろうか?

鞘から愛剣を引き抜き構えるシグナムに対しルドガーは構える事はしない代わりに腰を軽く落とす。
その一連の動作を始めると共に2人は無言。暫し沈黙の時が訪れる。

そして……

「…はぁっ!!」

先に動いたのはシグナムだった。
地を蹴り一気にルドガーと距離を詰めレヴァンティンをルドガーに振り下ろし、ルドガーはそれを右腕の剣で受け止め空いた左腕の剣で斬りつけようとしたが、その前にシグナムが後ろに飛びそれを躱す。しかしルドガーは自分の一撃でシグナムが後ろに飛ぶ事を予測していたので彼女が着地するであろう場所まで駆け、降り立った彼女もルドガーが追ってくるのも分かっていた為動揺せず二振りの剣をレヴァンティンで捌きながらも、ルドガーの剣撃が止むのを見計らうとレヴァンティンで押し返し双剣と剣が何度もぶつかり合う。

「いい太刀筋と動きだ…良い師に教わったようだな」

つばぜり合いの中声をかけてきたシグナムに対しルドガーはそれに応える。

「そっちもな…!俺が戦った剣が主流の人間の中でも強い方だ……けどな!」

突如ルドガーが双剣に送る力を緩めた事でルドガーは後方にバランスを崩す。

「なにっ!?」

「っと!!」

だがバランスを崩したのはルドガーだけではない。
シグナムも急に力のバランスが瓦解した事レヴァンティンに掛けた力を殺せず、ルドガーとは逆に前へバランスを崩してしまう。ルドガーは重力に従い背中を地に着けると共に手を肩より上の地面に付け力を入れ、両足を揃えてそのままシグナムを蹴り飛ばす。

「ぐあっ!」

予想もしてもみなかったルドガーの一撃を食らったシグナムだが空中で姿勢を整え地面に降りる。
しかし地面に降りるが蹴りの衝撃は殺しきれず、後方押されてしまう。

「ちぃ!」

レヴァンティンを地に刺し衝撃を緩和。ようやく止まり片膝をつきルドガーを見るが、既にシグナムの視界から消えていた。

「そこか!!」

気配がした方向はシグナムの頭上だった。だがシグナムは再びルドガーの行動に驚く事になる。
二重の意味で。

「太陽を背に目眩ましなど…!!」

古典的な策だが実際に上手く行けば予想以上に対象の視力を奪い動きを制限できる。
現にシグナムは満足に目を開けられず左腕で太陽の光から目を庇っている。

そして・・・

「この期に乗じて双銃で撃ってきたか…!」

普段なら剣で弾くか避けるかの方法で対処するが、今は目が使えない上、フィールドが市街地であり壁に誘導されれば蜂の巣だ。ならここはシールドで凌ぐ以外他ない。空中からの銃撃でシールドに次々に弾丸がヒットしシグナムの回りには無数の弾丸が転がっており、シグナムには一射も当たってはいない。これ以上の銃撃は無意味だと
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