第二十話
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かる。
突然のことでディアはカノンノを受け止められず、カノンノに押し倒されてしまう。
二人の吐息がよく聞こえ、お互いに顔は赤く染め、あと少し近づけば口が接触するくらいの距離で二人はしばらく固まっていた。
「・・・あ、えっと・・」
「ご、ごめんね!」
慌ててカノンノはディアから離れ、ディアも起き上がってカノンノに背を向ける。
お互いにさっきの事で、気まずくなる。
それに耐えきれなくなったカノンノが依頼の話をしてきた。
「・・あ、あのね、さっきジョアンさんって人から依頼が来たんだ、私とマルタ、それにファラが受けるんだけど、よかったら一緒にいかない?」
「えっと、どんな依頼?」
「ブラウニー坑道の奥までの護衛だよ、たぶんそんなに危険はないと思うから」
「う、うん、わかった・・・」
ディアは了解すると、カノンノは準備があると言い残して部屋を出ていった。
部屋に残ったディアは依頼を受けるためアンジュがいるホールに向かう。
ホールに到着し、アンジュに依頼の登録をしてもらうと、自分も準備をしようと部屋に戻ろうとする。
ホールを出ようと、扉を開けるとマルタとバッタリ出会う。
「あ、マルタ、僕も同じ依頼を受けたんだ、よろしく」
「うん、よろしく!」
「・・・あ、あのさ、今少し時間あるかな?聞きたいことがあるんだ」
「いいけど、どうしたの?」
とりあえず場所を変えようといい、ディアはマルタを部屋に案内する。
マルタは「お邪魔しまーす」といい部屋に入り、近くの椅子に座らせる。
数分たっても黙ったままだったディアに焦れたのか、マルタから話してきた。
「もう!黙りこんでどうしたのさ?」
「えっと、・・・カノンノの事で・・」
「何々!どうしたの!」
カノンノと、口にした瞬間、マルタは興味津々で身を乗り出す。
ディアは驚きながらも今までカノンノが他の皆と違う気持ちだった事を説明をする。
説明が終わった頃にはマルタの眼は輝いていた。
「それは、完璧に恋だよ!」
「鯉?」
「文字の間違いはやめようね、恋!」
「それで恋って何?」
「恋って言うのはその人が側にいると幸せになれて、ずっと側にいたくて、その人の事を考えると胸が痛くなるんだよ!」
うきうきしながら説明するマルタにディアは若干引きながらも、どうしたらいいか聞いてみる。
するとマルタは拳をグッと握りしめる。
「告白するんだよ!」
「えぇー!!!告白ってあの?」
「そう!ディアの気持ちをカノンノに伝えるんだよ、大丈夫!絶対に上手くいくし、今日の依頼で必ず二人きりにさせてあげるから♪」
「あ、ありがとう・・」
女子ってこういうのが好きなのかなと、思いながらディアは一応マルタにお礼を述べといた。
そんなマルタは
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