第二十話
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れると動けなくなる、どうしたんだろ、僕)」
「吹き飛べ!牙狼撃!!」
「あぁぁ!!」
止めに腹部を思いきり殴られると、ディアはそのまま吹き飛び壁に激突する。
ユーリはやべと呟きやがら、片手を挙げて謝りながらディアの側に近寄る。
ディアの側に到着するとさっきの戦闘での疑問を聞いてみることにした。
「なあ、さっき剣を抜けたのに抜かなかったよな、どうしてだ?」
「・・・わかりません、抜こうとしたら力が入らなくなって、間近の攻撃も体が動かなくなって・・・」
ユーリは口に手をあて、しばらく考え込むと一つの答えにたどり着いた。
もし当たったらかなり厄介だと思うが、これはディアに伝えたほうがいい。
「もしかしたら、前線で戦うのが怖いんじゃないか?」
「怖い?」
「ああ、お前は間近でそれも剣で、腹を刺された。そのせいで前線で戦うことと剣が怖くなったんじゃないか?」
「・・・そうかもしれません、どうやったら恐怖に打ち勝てますか?」
「それはお前次第だ、恐怖に打ち勝つには勇気を出さないといけないしな、とにかくこれは少しづつ治していけ、治ったらまた手合わせ頼むぜ」
ユーリはディアの肩にポンと手を置くと、そのまま甲板を出ていった。
ディアはしばらく俯きながら自分の手を見ていた。
「僕どうしたらいいんだろ・・・」
しばらく甲板で考えていたが、解決策は浮かばなかった。
いつまでたっても解決策が浮かばないので、ディアはまず手合わせでかいた汗を流すため、シャワーを浴びていた。
さっきのユーリの言葉を思い出す。
―恐怖に打ち勝つには勇気を出さないといけない
「勇気・・・けど、僕・・・」
何度も他に治す方法を考えるが何も思い付かない。
シャワーを止めるとそのまま自分とカノンノの部屋に戻る。
部屋に入るとカノンノは絵筆を持ちながら絵を描いていた。
入ってきたディアには気づいていないようだ。
邪魔をしてはいけないと思い、ディアは布団に腰を下ろす。
「うん?」
カノンノの布団にスケッチブックが置いてあったので、手に取り絵を見る。
前に見たのとは違う風景が描かれたいた。
ディアはカノンノの絵に眼を奪われ、どんどんページをめくっていく。
「やっぱり、カノンノは絵が上手だな~」
「ひゃう!ディア!?」
どうやらディアの呟きはカノンノの耳に届いたようで、カノンノはビクッとなりディアに視線を向ける。
ディアは軽く左手をあげると最後のページをめくろうとする。
「あ!待って!最後は見ないで!」
慌ててカノンノはディアが持っているスケッチブックを奪おうとディアの側に駆け足で近寄る。
しかし、急ぎすぎたせいでカノンノは足を滑らせてしまい、ディアに向かって倒れか
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