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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
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「むむ!これは、テンペの!異なる素材を用いてこの再現度とは。クリフト、やるの!」
「ありがとうございます。ブライ様が仰るなら、確かですね。安心しました」
「どこかで食べたと思ったら、それか。クリフトは凄いんだな」
「そ、そんな!ただ、教えて頂いた通りにしただけですから!本当なら、アリーナ様のお口に入れられるようなものでは!」
「そうだな。城にいれば止められて、食べることは出来なかっただろうな。旅に出て、良かった」
「アリーナ様……!ありがとう、ございます!」
マーニャが、声を潜めてブライに問う。
「おい、ばあさん。気があるようには見えねえんだが、ありゃどういうこった」
ミネアも続ける。
「逆に残酷なような気もしますね。人をよく見ていると思ってましたが、実は鈍感なんですか?」
ブライが答える。
「王子じゃからの。権威に擦り寄って来る者の他にも、
仄
(
ほの
)
かな想いを抱く者は、多くおるのじゃ。大概は、憧れは憧れとして、別に相手を見付けるからの。想いに気付いたとしても、いちいち切り捨てるようなことは、なさらぬのじゃ」
「つまり、わかってやっていると」
「想いに気付いておられるとして、より深く引っ掛けるような物言いになるのは、また別の話じゃな」
「鈍感じゃねえのに天然なのかよ。クリフトも災難だな」
「当人が喜んでおるからの。一概に、そうとも言えぬな。王族としては、周囲の好意を得るに、越したことは無いしの。それに、先のことはわからぬでな」
「つまり、ブライさんもわかっていて放っておいていると」
「そのうち刺され……は、しねえか。アリーナだからな」
「うむ。その点は、武術をお勧めしておいて良かったところじゃな」
「護身術どころの話じゃねえがな」
クリフトが、マーニャとミネアの様子に目を留める。
「お口に合いませんでしたか?」
「いえ、とても美味しいです。私も料理はしますが、ここまで手の込んだものは、なかなか作りませんから。船旅で食事は不自由になるかと思いましたが、逆に楽しみになりそうです」
「そうだな。オレらだと、とりあえず食えりゃいいってなっちまうからな。旨いし見た目もいいし、ケチのつけようもねえ」
「ありがとうございます。国が違えば味も違いますから、お口に合うか心配でしたので。喜んで頂けて、良かったですわ。おふたりのお国の料理も、興味があります」
「おまかせしてばかりでも、悪いですから。明日は、私たちが作りましょう」
「これから行くから、着けば食えるが。慣らしとくのも、悪くはねえな」
トルネコが、話に入る。
「それは、楽しみね。それなら、明日の夕食は、おふたりにお願いするとして。朝食と、お昼のお弁当は、あたしが準備しますわね。明後日の朝には着くでしょうから、今回は
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