同盟会談〜
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う言ってキリトに向き直る。
「確かに現状で事を構えるつもりはない。この場は退こう。・・・だが貴様とはいずれもう一度戦うぞ」
「望むところだ」
「わたしも負けっぱなしじゃ終わりません。・・・いずれ再戦を」
「貴様の飛行能力には見るものがある。こちらとしても再戦願いたいものだ」
そう言ってユージーンたちサラマンダーは去っていった。残った俺達はサクヤたちに説明をし、かつシグルドについても聞いた。どうやら彼はサラマンダーに遅れを取っているシルフが嫌になり、そこでサラマンダーのプレイヤーに今度導入される転生システムでサラマンダーに転生させてやると言われ・・・口車に乗った訳だ。
「欲に目が眩むのは人間の性か・・・」
俺は呟き、ため息を吐く。
「・・・一生、そんな人間は消えないだろうな・・・」
なにせ欲を持たない人間はいないわけだから。
「それで・・・どうするの?サクヤ」
リーファに聞かれ、サクヤはアリシャを見る。
「ルー。たしか闇魔法スキルを上げてたな?」
アリシャは耳を動かし、肯定の意を表す。
「じゃあ、シグルドに《月光鏡》を頼む」
・・・なんだそれ?アリシャが詠唱すると、辺りが暗くなり、サクヤの目の前に鏡が現れた。そこに写っているのはシグルドだ。
「シグルド」
サクヤが声を出すとシグルドは跳び跳ね・・・こちらと目があった。
「さ・・・サクヤ・・・!?」
「ああ、そうだ。残念ながらまだ生きている」
「なぜ・・・いや・・・か、会談は・・・?」
「無事に終わりそうだ。条約の調印はこれからだがな。そうそう、予期せぬ来客があったぞ」
「き、客・・・?」
「ユージーン将軍が君によろしくと言っていた」
「な・・・」
そしてシグルドが俺達を見て・・・状況を理解したようだ。・・・サクヤがウィンドウを操作すると、シグルドの目の前にメッセージウィンドウが出現する。
「貴様ッ・・・!正気か!?俺を・・・この俺を追放するだと・・・!?」
「そうだ。レネゲイドとして中立域をさ迷え。いずれそこにも新たな楽しみが見つかることを祈っている」
「う・・・訴えるぞ!権利の不当行使でGMに訴えてやる!!」
「好きにしろ。・・・さらばだ、シグルド」
そして・・・シグルドは姿を消した。さてさて、アリシャとリーファがサクヤをフォローした後・・・話題はキリトに移った。
「ねェ、キミ、スプリガンとウンディーネの大使・・・ってほんとなの?」
それにキリトは自信満々に答える。
「勿論大嘘だ。ブラフ、ハッタリ、ネゴシエーション」
「なーーーー・・・」
絶句する二人。
「・・・ウンディーネのキミも知って
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