同盟会談〜
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れを斜めに降下してかわす。
「馬鹿め。その角度では追撃を喰うだけだ!」
俺は・・・翅を素早く動かし、“直角”に曲がった。
「なに・・・!?」
「らぁぁぁ!!」
ガァン!
僅かに押された男が下がる。・・・逃がさない。再び直角飛行を行い追尾する。
「空中戦は十八番なのよ!」
連撃。しかし男は合間を縫って剣を振ってくる。
「っと・・・!」
それを弾こうと剣を構える・・・。
『駄目ッス、咲さん!回避を!!』
「っ!?」
剣と剣が当たる瞬間・・・男の刀身がこちらの刀身を“すり抜けた”そして迫る斬撃は俺の胸元を切り裂く。
「きゃあああ!?」
吹き飛ばされるが、なんとか空中で立て直す。
「どういうことなのよ・・・リパル、あれ何なんだ!?」
さっきから咲と早貴が安定しない・・・!
『データ取得したッス!あのサラマンダーの名前はユージーン。武器は魔剣グラムッス!』
「グラム?」
『このゲームにはレジェンダリーウェポンという武器の種類があるッス。その中の一本が魔剣グラム。能力は《エセリアルシフト》盾や剣をすり抜ける効果ッス』
「わお・・・素晴らしい公式チートだこと」
だったら全部避けなきゃ駄目か・・・
「てかそれより・・・」
俺は声を上げる。
「もう三十秒経ったんじゃないんですか!?」
「悪いな、やっぱり斬りたくなった。首を取るまでに変更だ」
「くっ・・・この変態!」
俺は高速軌道で再び斬りかかる。
「ふっ、せい!」
「腕はいいようだが・・・」
ビュン!
「っ、危な・・・」
身を捻り、そのまま回し蹴りを放つが、足を掴まれる。
「やばっ・・・」
「ぬん!」
投げられ、追撃される。
「ちぃ!」
片方の翅を動かし、一気にその場から離れる・・・が、振りきれない!
「こん・・・のぉ!」
斬られる前にこちらから斬りつける・・・が、ここでミスを犯した。咲だったのなら力で押しきれただろう。だが今は早貴・・・素早さが売りだったのだ。そう、今俺は・・・痛恨の人格ミスをしてしまったのだ。
ガキィン!
「っ・・・!」
鍔迫り合いの状況から弾かれ・・・無防備になったところを・・・斬られた。
ズシャア!
「あぁぁぁ!?」
『咲さん!』
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