同盟会談〜
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「はい。コウハさんは足が早いですね」
「猫だからね・・・」
さてと・・・急がないと・・・
サキ〜
俺は若干みんなと離れた位置を飛んでいる。
『咲さん』
「ん?」
『良かったんスか?亮さんに今の状況を言わなくて・・・』
「・・・言ってもどうにもならないさ。ヘタしたら亮やキリトまで捲き込むことになる・・・」
「確かに、ここで亮たちまで妨害を喰らうのは良い案とは言えないわね・・・ごめん、咲。ボクが守れれば・・・」
「気にするなよ。どうしようもないことだってあるさ」
『・・・肝心な時、オイラたちは何もできないッス・・・』
「気にすんなってば。それに、二人には現在進行形で役に立ってもらってるしよ」
「え?」
「索敵&俺の精神安定役でな。二人がいなかったら弱い“わたし”のままだったから・・・二人がいれば“俺”でいられる」
「サキー!急ぐぞー!」
「りょーかーい!」
キリトに呼ばれ、俺は水色の翼を羽ばたかせる。間に合わせないと・・・
「それにしても、モンスターを見かけないないなぁ?」
「あ、このアルン高原にはフィールド型モンスターはいないの。だから会談をわざわざこっち側でするんじゃないかな」
「そっか。大事な話を邪魔されたくないもんね。・・・でも残念だなぁ」
「どういうこと?」
リーファが俺に聞いてくる。俺はニヤリと笑いながら・・・
「んー、さっきみたいにモンスターを引き連れてアタックしようかなって」
「・・・よくそんなこと考えるわねぇ」
「あ、プレイヤー反応です!」
ユイの声で前を見る。
「・・・いた!あそこだ!」
亮が指を指す。もう少しすると黒い影が見えた。アレがサラマンダー・・・更にその奥には白い長テーブルのようなものが見える。この距離は・・・
「・・・間に合わなかったね」
リーファが呟く。
「ありがとう、みんな。ここまででいいよ。キミたちは世界樹に行って・・・短い間だけど、楽しかった」
リーファが先に行こうとするが・・・キリトがその手を掴み、不敵な笑みを浮かべる。
「ここで逃げ出すのは性分じゃないんでね」
そう言ってキリトは最大全速でダイブする。
「ちょ・・・ちょっとぉ!?」
「キリトもしょうがないなぁ・・・
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