第三話 唸れ師の拳!その名はブーメラン!
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
クレーターが生まれた。
その破壊力に檄は何やら思う所があり、澪も目を見開きスピアも驚愕していた。
大河の放った拳圧が巨大なクレーターを生み出したのだ。
「あんまり甘く見てると怪我するぜ・・・」
「ちぃ・・・だったら1分でケリを付けてやるぜ!ドラド聖衣!」
聖衣を装着し大河に飛び掛かるスピア。
「生憎・・・ウチのパソコン女の計算じゃ5分かかるとよ!!」
ファイティングポーズを取りスピアに向かって行く大河。
大河ががむしゃらに拳を繰り出すと其処らじゅうに拳圧の跡が生まれていく。聖衣を装着しているとはいえどもまともに食らっては一溜りも無い。
舐めてかかっていたスピアもその攻撃力に本気を出すことを決断した。
「!!」
スピアが大河の背後に回り込み後頭部に重い一撃を食らわせ吹き飛ばした。地面を削りながら落下する大河は頭に傷を負い出血した。
スピアが追撃を繰り出そうとするとフラフラと大河が立ち上がりスピアに向かって拳を放った。
「!?」
あまりの一撃に進行を止められてしまうスピア。
その戦いを見守っている檄は・・・
(なるほど・・・影道総帥の言うとおりだな・・・奴の戦いが徐々にでき始めている・・・実戦で学ぶタイプだなあいつは・・・)
そして澪も
(あいつ・・・もうそろそろ5分経つけど・・・諦めるって目をしていない・・・)
ひたむきに戦う大河の姿を見つめる澪。
そして思った以上に手ごわい大河の事をスピアも焦り始めていた。
「ちぃ・・・だったら見せてやるよ!!」
己の小宇宙を高め技を繰り出す態勢に入るスピア。
それを見る大河は・・・
(だったら・・・ぶっ放すか?)
左拳に渾身の力を籠め構える。
「食らえ!ソードフィッシュカッター!!」
スピアの必殺技が大河に向かって飛ぶ瞬間!
唸れ!ブーメラン!!
竜児の声が脳裏に響き渡り・・・
「おおおぉぉぉ・・・・・」
力を込めたその左拳を・・・
「ブーメランフック!!」
一気に解き放った。
「であああああああああああああああああああああああああ!!!」
「ぐあああああああああああああ!!!」
左拳から解き放たれた真空波が試合場を飲み込む竜巻となりスピアを吹っ飛ばすとその聖衣に拳の跡が刻まれる。
大空の彼方に吹き飛ばされたスピアが真っ逆さまに落ちてくると鈍い音が響き渡った。
「はぁ・・はぁ・・・」
師匠・高嶺竜児のフィニッシュブロー・ブーメランフックを放ち全体力を使い切った大河がそのまま両膝を付いた。
「嘘でしょ・・・努力と根性が・・・こんな技を・・・」
小宇宙を使っていない大河の技を目
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ