第三話 唸れ師の拳!その名はブーメラン!
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思う澪は見るつもりは全くなく、合理的に自分の要件を済ませようとするが・・・
翌日
「・・・・・・・・・」
控室で柔軟をしている大河の隣に居る澪の姿が・・・
何を思ったのかは自分でもわからないが、大河のマジを見せられたような気がし非合理的だが大河の試合を見ることにしたのだ。
「ところで・・・あんた聖衣は装着できるようになったの?」
「いや」
「馬鹿でしょあんた・・・今のまま戦えばきっかり5分で負けるわよ。これはあんたのスペックと相手のスペックをコンピュータで計算して確実」
すると大河はザックからある物を取り出した。
「聖衣なんざ使えなくても・・・俺にはこれがあれば十分だ・・・」
大河が取り出したもの。それは竜児との練習で使っていた草臥れたボクシンググローブだった。
バンテージを巻きグローブを装着する大河。
「そんなもので勝てると思ってるの?馬鹿じゃないの?」
「ところがどっこい・・・これで俺は勝つ気満々なんだな・・・」
グローブの紐を締め戦う覚悟をした大河は澪と共に檄と相手が待つ試合場へと足を運んだ。
試合場では檄と共に今回の相手であるカジキ座スピアが待機していた。
「先生・・・何で俺が相手しなくちゃいけないですか?」
「そう言うな・・・これも聖闘士の務めだ」
檄に発破をかけられスピアが渋々待機すると試合場に現れる大河と澪。
「おいおい・・・聖衣もってきてねえじゃねえか・・・先生!何でこいつの相手なんかしなくちゃいけないんですか?」
「奴が並の男だったら俺もんな事させねえよ」
檄に言われて苦い顔をするスピア。一方向かい側では大河と澪が試合前の打ち合わせをしていた。黙っている澪に大河が呟いた。
「何だよ?アドバイスとかはねえのか?」
「別に・・・話すだけ時間の無駄よ・・・だったら他の事考えてた方が効率が良い」
「へっ・・・人を信じてねえのか・・・だよな・・・俺がおめえを外面でしか見てなかったし」
「・・・・・」
大河の言葉を黙って聞く澪。すると大河は柔軟を終えスピアの元へ向かった。
「だったら見せてやるよ・・・ダセェ奴とは違う・・・本物の男の戦いを」
「本物の・・・男?」
「・・・まぁ・・・あとは拳で見せてやるよ・・・」
何かの為に決意を秘めた大河が両拳を合わせウォームアップをすると待っているスピアと対峙した。
「お前が新入りの聖闘士か・・・じゃあ・・・さっさと聖衣を装着しな」
「へん・・・生憎あんなもん装着できねえよ」
「あ〜あ・・・何でこんな奴の相手なんかしなきゃいけねえんだ?時間の・・・」
言い終わる前にスピアの頬を凄まじい衝撃波がすり抜け背後に巨大な
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