十三話 後
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・爆斬衝
爆刺孔の亜系。刺した点からでは無く纏わせた剄そのものに指向性を持たせて爆発させ相手を狙う
だが剄が変わる一瞬の変化を見逃さずジルドレイドは右の鉄鞭をそのままかち上げ、身を沈めると同時に爆発を上方に逃し回避。残る左の鉄鞭で横薙ぎにレイフォンを狙う
無防備になった身にその一撃を受けるわけにもいかず、逆向きに発生させた旋剄でもってその場を離れる。が
「まだだ。受けて見せろ」
一瞬で懐に潜り込んだジルドレイドの一撃が振り下ろされる
なんとか引き戻した剣で受けるがなんの意味もなさず、突き抜ける一撃を金剛剄で受けるが
「???がっ!?」
殺しきれぬ衝撃に吹き飛ばされ、地に落とされるがすぐさま体勢を立て直す
金剛剄の御蔭か、幸いにも衝撃に体が痺れただけであり動きに支障をきたすような怪我、痛みはない
だが、それでも十分な隙があったにも関わらず、ジルドレイドはレイフォンへの追撃はせずに佇む
「全力を出せと言ったはずだ。全力を出すことを、そしてそれを人に、儂に向けることを躊躇うな」
疑問ではなく断定の口調。そしてそれはレイフォンの無意識での迷いを打ち抜く
他人を圧倒する剄量。天剣クラスでしか匹敵するものがいないそれを本当の意味で人に向けてこなかったレイフォンにある、他人に全力を持って剣を向けることへの半無意識下での迷い
だが、それを指摘するジルドレイドの言葉に、そしてそれを出してもなお自分を上回るであろう眼前の相手に、レイフォンはその迷いを捨て意識を変える。初めて本気≪全力≫の視線を相手に向け、それに合わせるようにその身に纏う剄が鋭さを帯び、それを受けたジルドレイドの剄もまた力強さを増す
「そうだ、それでいい。お前の力を、その底を儂に見せてみせろ」
「……行きます」
呟きと同時にレイフォンは前に出る
(ほぼ確実に相手の方が剄量は上。それにあの威力を何度も剣で真っ向から受けるわけにはいかないし、武器の技量も恐らく上。なら、出来る限り動いて???)
武器の錬度、そして剄量という二点で自身を上回る相手に、そしてそもそも錬金鋼の事で本質的な意味で全力を出せないレイフォンは三つ目の己が力を持って立ち向かう
(???技で隙を作る!)
向かってくる相手に対し旋剄で接近。十分な剄を込めた閃断を放ち、同時に気配を複数にばら撒く
放たれた閃断を剄を込めた鉄鞭で相殺し、気配のもとを叩こうとジルドレイドは探るが……
「ふむ、そんな技があるのか」
そこにあるのは全て実体。ルッケンスの千人衝をレイフォンが修得した故の千斬閃という絶技
都合八人のレイフォンがジルドレイドを囲み、動きを見せる
???外力系衝剄変化・爆斬孔並びに渦剄
その内の一人
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