十三話 後
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そも、大祖父さまと会うのもこれで三度目だ。詳しいことは知らない」
「そっか。……そういえば、レイフォンが天剣授受者になりかけた、みたいなことを言ってたよね」
「そういえばそんなことを言ってたな。まあ、そこまで不思議でもないが」
実際に天剣授受者という者に会ったことはないが、聞く分だけには許容量のことをクリアしているレイフォンが選ばれかけたというのはそこまで疑問に思う事ではない
そんなことを言うニーナに、ハーレイは頭を振る
「違うよニーナ。そこじゃない」
「? ならなんだ?」
「僕が言いたいのは、どうしてそんなことを知っているのかってことだよ」
「知らん。……まあ、色々あるんだろうな」
「そっか、色々か」
「ああ、色々だ」
「不思議だね」
「ああ、実に不思議だ。……っと、どうやら始まったみたいだ」
視線の先、立ち合う二人の様子が変わったことに気づいたニーナの言葉を最後に、二人の会話は途絶えた
???外力系衝剄変化・閃断
まず手始めにといった思いでジルドレイドに向かって走りながらレイフォンは閃断を放つ
相手の対処法、並びにどの程度の力量なのかの確認も含めた物であり、その威力は既にニーナの教導の時の遥かに上回る
だがその一撃に対し、ジルドレイドは動じることもなく一歩として動かずに片手の鉄鞭を無造作に振るうだけで打ち払う
その光景に僅かに目を見開き先ほど以上の剄を込めた閃断を放ち、同時に旋剄並びに殺剄を持って斜め後方へと移動、瞬時に剣を逆袈裟に振るうが
「ぬるい」
僅かな声を発しながら反転と同時に放たれた一撃で打ち払われ、その威力の高さに押され距離が開く
そして今の動作から、恐らくだが先に放った閃断は打ち払うまでもなく、その身から発せられる剄の前に意味をなさなかったのだとレイフォンは推測する
「手加減はいらん。全力で来い」
力を探るような動きを察してか、全力を出せというジルドレイドの声により一層レイフォンの思考が研ぎ澄まされる
今の攻防、並びに最初の出会いの時から考え相手の実力はまず間違いなく天剣クラスだと断定。故に、一切の手加減を抜いてレイフォンは動く
???内力系活剄変化・旋剄。並びに外力系変化・背狼衝
ゼロから一瞬でのトップスピードへの移行。十分に距離のあるところで見ているニーナからすら残像が実体のままであると疑わぬほどの速度を持ってジルドレイドへと迫る
???外力系衝剄変化・剛剣
優に身の丈の上回る剄の剣を己が武器に纏わせ袈裟切り。されど表情一つ変えずにジルドレイドが右の鉄鞭を持って迎撃に動くのを見、互いの武器がかち合い剣の勢いが殺されるのを確認し
???外力系衝剄変化
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