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鋼殻のレギオス IFの物語
十三話 後
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も短くなるだろうし、実際罅が入っていると言われても右腕と肋骨には青痣を除けば痛み等は特に感じられない。強く動かせば少し痛むが、この分ならそちらは二日もすれば元に戻るだろうと思う
 医者には肋骨の罅から今日一日位は病院のベッドで寝て行けと言われ、今のこの状態となっている
 ニーナとハーレイも途中までいたのだが、そこまでの大けがではないということでジルドレイドのすすめで先に帰って行った

「それと、壊してしまった武器に関してはサットンの家の息子に頼んだ。金はこちらで払うから、後で受け取りに行ってくれ」
「あ、ありがとうございます」
「礼はいい。壊してしまったのはこちらだからな。しかしあれでは、全力は出せないだろう」
「ええ、まあ……」
「おしいな。武器さえ有れば、よりよい試合になっただろう。それに小手先に頼ることも減るだろうに。…………ふむ、アルセイフよ。お前、この都市の住人になるつもりはないか?」
「え?」

 突然の勧誘にレイフォンの思考が理解しきれず一瞬思考が止まる

「それだけの実力を持っているのだ、来るなら歓迎しよう。アントーク家で面倒を見てやる」
「あ、いえ。その……」
「錬金鋼も、時間は掛かるがお前の剄に耐えられるものを用意してやれるだろう。ニーナとも歳が近い。いっそニーナはどうだ? 爺贔屓だが、あれはいい娘だ」
「その、ここにいるのは出稼ぎでして。グレンダンに兄弟たちが……」
「ならば連れてくればいい。それらも纏めて面倒を見よう。施しが嫌だというのなら、仕事の紹介もしてやる」
「え、えー?」

 次々に言われる勧誘の言葉にレイフォンは戸惑う。家族纏めて面倒を見てもらえるという言葉はありがたいし、家の大きさ的に可能なのだろうが急過ぎて言葉が思いつかないし実感がわかない。それに生まれた時から居たグレンダンを出るというイメージが薄い

「あの、でも、そのええと……。あーと、その、えー……。その、何というか……」
「ふむ、混乱させてしまったか。何分急過ぎたようだな。……そう焦ることはない。今でなく、先でもいい。いつか未来に迷った際の選択肢の一つとでも捉えておいてもらえればいい」
「あ、ええと……はい」
「では、そろそろ儂はお暇させてもらうとしよう。ここの費用は儂が払っておくので気にする必要はないし、ニーナの教導に関しても話は通しておく。何か他に用はあるか? キャラバンの方に必要なら言っておくが……」
「いえ、それは別に大丈夫です。頼みたいことも特には」
「そうか……ではな。今日はこちらの都合に付き合ってもらって助かった。それと、ニーナの教導のことよろしく頼む」
「分かりました。それでは」
「ああ、さらばだ」

 そういい、ジルドレイドは去って行った

「病院かぁ。久しぶりだな。……それと、
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