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転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0266話
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「でも、手を繋いでここまで来たんでしょ? 現に今も手を握ってるし」

 椎名の声にまだ俺の手を握っている事実に気が付き、パッと握っていた手を離す。

「こ、これはね。アレよ。アクセル君が手袋とか持ってなかったから、寒いと思って」
「ありゃりゃー? なーんか、慌ててるように見えるにゃー?」
「もう、桜子! そんな風に言うんなら今日の夕飯抜きにするよ!」
「ふふーん。いざとなったら非常食としてカップ麺があるもんねーだ」

 椎名のその言葉に笑みを浮かべる釘宮。

「へー、そんな風に言ってもいいんだ。今日の夕食はアクセル君やいいんちょ達に招待されて、那波さん特製のすき焼きなんだけどなぁ。しかもお肉はいいんちょの持ち込みによる最高級和牛! ……すき焼きもいいけど、牛丼も食べたい……」
「にゃ、にゃにゃにゃ! ひ、卑怯だよ円!」

 そんなじゃれ合いを苦笑を浮かべて見ていると、下の階から声が聞こえて来る。どうやら階段を上ってきている生徒がいるらしい。

「ま、じゃれ合いはそのくらいにしてくれ。すき焼きの準備が出来たら部屋に呼びに行けばいいよな?」
「え? うん。お願いね、アクセル君」
「ふふーん。まるで初々しい新婚カップルですなぁ」
「桜子っ! あんたいい加減にしなさいよ。姉と弟とかならまだしも」

 再び始まるじゃれ合い。これが女子中学生のパワーかと思いつつも部屋へと向かう。

「ただいま、と」
「あら、お帰りなさい。お使いは上手に出来たかしら?」

 出迎えてくれたのはエプロン姿の千鶴だった。その中学生離れした肢体をエプロンで包んでいるのを見ると、確かに中学生というよりは若奥様といった感じだ。

「あら? こんな所にネギが。……アクセル君、ちょっと刺さってみない?」

 こういう風に年齢の事を考えると本能的と言ってもいい感じで反応するのも浮気に感づく若奥様って所なのか?

「いや、遠慮しておく。所であやかの方に連絡は入れたんだが釘宮達も一緒に夕食を食べるって聞いたか?」

 どこか残念そうに長ネギを見ながら頷く千鶴。
 ……何でそんなに残念そうなんだ。

「ええ、さっきあやかから電話で聞いてるわ。材料に関しても足りない分はあやかの方で用意してくれるという事だし、問題無いわね。頼んでおいたのは買ってきてくれたのよね?」
「ああ」

 千鶴の言葉に頷き、買い物袋を手渡す。中には、釘宮達が来るということで多めに買った椎茸、春菊、シラタキが入っている。

「あらあら。随分と多いわね。お金足りたかしら?」
「と言うか、この買い物の金は釘宮が出してくれた。ご馳走になるお礼だってさ」
「まあ。……それなら腕によりをかけて美味しいすき焼きを作らないといけないわね」

 鼻歌を歌いながら
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