魔法先生ネギま!
0266話
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いうか、アクセル君みたいな子供に買い物カゴ持たせるのってちょっと周りの目が……」
「気にするな。くぎみやの『み』を取って『や』を小さくしてクギャーだな」
「って、何でわざわざ私の名字を変な風に改造するかな」
「なんでだろうな? クギミーというのは響きが良かったからじゃないか? あ、シラタキと春菊も多めに買っていった方がいいな。特にシラタキ」
「そのあだ名、あまり好きじゃないんだけどなぁ。……シラタキ好きなの?」
春菊を3束程買い物カゴに入れ、コンニャク等のコーナーへと移動する。
「好き? ……うん、まぁ、多分」
「多分って、あのね」
正確には前世では好きだった、というのが正しいだろう。アクセルに転生してからは和食を食べる機会自体が少なかった為に、当然これが人生初のシラタキとなる。
そんな感じで買い物を完了し、スーパーの外へと出る。
「うわ、もう暗くなってる」
時間も既に午後6時近いというのもあり、太陽は既に完全に沈み、月が昇り始めていた。
「ま、2月だしな」
「んー、でも2月に入ったんだしそろそろ寒さも和らいで欲しいんだけどなぁ。アクセル君には分からないかもしれないけど、寒さは女の子にとって大敵なのよ。その点、アクセル君は子供だからいいよね。子供は風の子って言うし」
「子供って言ったって4歳くらいしか違わないだろうに。それに風の子云々言っても俺だって寒いのは好きじゃないぞ」
「そう?」
そう言って買い物袋を持っていない方の手を握ってくる釘宮。
「うわっ、本当に冷たい。風邪とか大丈夫かな?」
「そう言えば風邪とか引いた事が無いな」
「え? マジ?」
「ああ」
と言うか、色々とチート的なアクセルの身体で風邪を引くというのはちょっと想像出来ない。それ程根性のあるウィルスが存在するのなら世界的に風邪やらインフルエンザやらが流行るだろう。
あるいは、今なら子供の姿になっているのだからそういう可能性もあるのかもしれないが。
「何とかは風邪引かないっていうけど……」
「一応、釘宮よりはテストの点数はいいんだけどな」
「そうなんだよね。っていうか、アクセル君みたいな子に点数で負けるってのはさすがにちょっと屈辱だわ。3学期の期末テストはちょっと頑張ってみようかな」
そんな風に2人で会話をしながら女子寮へと帰宅し、2年の階へと上がっていくと突然声を掛けられる。
「ありゃ、やっぱり円だ」
「桜子? 何でこんな所に?」
「いや、なんとなーくこっちに来た方がいいような気がしてねー。……にしても、円にいいんちょと同じ趣味があったとはねぇ」
椎名が俺と釘宮の繋がれている手を見ながら意味あり気に微笑む。
「あのねぇ。いくらなんでもそれはないでしょ、それは」
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