第二話 旅立つ猛虎!カイザーナックルを求めて!
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う。
だがそんな大河の元に一人の男が姿を現した。
「う・・・ん・・・」
しばらくして意識を取り戻した大河。どれくらい意識を失っていたかはわからないが日はすっかり暮れ辺りは真っ暗だった。
「ここは・・・」
「目を覚ましたか?」
「?」
大河が周囲を見回すと声が響きその方向へ振り替えると焚火をしている男の姿が・・・
「あなたは・・・!?」
焚火をしている男の顔を見て驚愕する大河。その男の顔には鬼の面が付けられていたからだ。
「あなたは・・・「傷は大丈夫のようだな」・・・ああ・・・え?」
男に言われて自分の身体を確かめる大河。先程の野火の拳の一撃を浴びて傷ついた身体を確かめるが不思議と痛みは引いていた。
「影道回生覇・・・貴様の傷は癒えたはずだ」
「あ・・・あんたが・・・礼を言うよ・・・俺は「高嶺大河・・・高嶺竜児の息子」え?」
出逢う者すべてに竜児の息子と言われてしまう大河。気を取り直し大河が焚火を挟んで男の正面に座ると男は大河に問いかけた。
「何しに来た・・・貴様のような小僧が・・・」
「え?」
「こんな奥深くに来るという事は余程の理由があるのであろう」
男が方向を指さし言葉を続けた。
「こっちの方向へ向かえばとりあえず出られる」
「いや・・・そんなわけにはいかないんだ」
「ほぉ・・・何故だ」
「ここにカイザーナックルの手掛かりがあるかもしれないんだ」
大河の目的を聞いた男は聖衣を見つめ頷いた。
「なるほどな・・・貴様聖闘士か」
「俺は・・・ボクサーだ!」
「小僧・・・命が惜しければボクシングの道も聖闘士の道も諦めろ・・・それだけだ」
男がある大木を見るとそこには先程野火に向かって放った拳の跡が残っていた。
「これは・・・この小僧がやったのか」
大河に振り返る男。すると大河が立ち上がり・・・
「あんたが何者か知らないが・・・俺は自分の夢を掴み取るために聖闘士になる・・・そしてボクサーにも」
ファイティングポーズを取る大河を見た男は戦いは避けられないと思い自身も構えた。
「あんた・・・ボクサーか?」
「それなりにはな・・・」
「なら・・・先手必勝!!」
男に向かって駆ける大河のジャブが繰り出されると男は華麗な動きでかわし大河のボディにストレートを放った。
「ぶは!」
口から吐血する大河だがそれでも立ち上がり男に向かって構える。
すると男は大河に向かって言った。
「ほぉ・・・なら今楽にしてやる・・・」
「であああああああああああ!!」
鬼の面をした男に殴りかかる大河だが、鬼の面の男は人差し指を大河の額に突き付けた。
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