第一話 現れた猛虎!その名は大河
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ろうと思い放っておいた。
「開くかな・・・これ?」
興味本位で開けてみようとすると何やら邪悪な気配が周囲を飲み込んだ。
息苦しい空気の中大河がジムへ戻るとジムの引き戸が破られていた。
「どうなってんだ?・・・!?」
大河がリングを見るとそこには夜の闇よりも黒い鎧のような物を身に纏った男の姿があった。
「!?誰だお前は!?勝手に他人ん家に上がり込んで何の用だ!?」
大河の様子を見た男はフッと笑みをこぼしながら言った。
「・・・小僧・・・貴様に用はない・・・高嶺竜児を出せ・・・」
「竜児さんを・・・一体何のようだ?」
明らかに敵意をむき出しにしている男に対し奥から竜児が出て来た。
「ずいぶんなご挨拶だな・・・俺に何のようだ」
「竜児さん!?」
竜児の登場に危機を感じる大河。
「ふん・・・高嶺竜児・・・我ら闇闘士」
「闇闘士?・・・目的は」
「高嶺竜児・・・貴様の持つカイザーナックル・・・よこせ」
竜児に向かって手を出す闇闘士だが竜児はぼりぼりと頭をかくと言った。
「生憎・・・もう俺はカイザーナックルを持ってねえよ・・・捨てちまった」
「馬鹿な・・・伝説の武器を捨てたのか・・・貴様」
「ようが無いならとっと帰ってくれねえかね?」
そう言う竜児に対し闇闘士は拳を構えた。
「ふん!カイザーナックルを持っていない貴様など用は無い・・・と言いたいが・・・生憎俺は貴様の命も貰いに来た・・・貴様たち黄金の日本Jrは我らの邪魔になるだろうからな!!」
闇闘士が紫の光を発すると竜児に向かって拳を放った。
「!?」
咄嗟にサイドステップで避ける竜児。すると背後のサンドバッグが粉砕した。その拳から只ならぬ実力を感じ取る竜児。
すると
「竜児さん!!」
大河が跳躍し闇闘士に飛び掛かった。
「止めろ虎!お前の適う相手じゃない!!」
「小僧が!!」
「うわああああああああああああああ!!!」
闇闘士の一撃を浴びた大河は吹っ飛ばされ壁に大穴を開け叩き付けられた。
頭から大量出血し蹲る大河。
「虎!・・・てめえ!!」
竜児が構え闇闘士に向かってジャブを繰り出した。
「!!」
闇闘士の顔面をとらえ蹲ると追撃のワンツーを繰り出し闇闘士を吹っ飛ばした。
闇闘士が叩き付けられると竜児の左腕からフィニッシュブローが放たれた。
闇闘士の身体を真空波が飲み込むと叩き付けられ、竜児が止めを刺そうとすると・・・
「く!う!!」
突如竜児が膝をついた。それを見た闇闘士はあざ笑うように言った。
「ふ!やはりな!高嶺竜児・・・貴様の身体はかつての激戦に
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