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ハイスクールD×D 〜 元聖女の幼なじみはエクソシスト 〜
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ヴィアは肩を竦める。
「わかってるならいい。――――――――それじゃあ、とりあえず拠点を確保しないと。数日かかるかもしれんからな」
「あれ?でもお金はどうするんです?」
「…本部からちゃんと予算はもらってある」
本来なら部下であるこいつらにやらせてもいいんだが、こいつら金銭関係は疎いからなあ。募金でなんとかしようとするだろうし。
「それじゃあいこうか」
俺はとりあえずホテルでも探そうとするが、
「あ、ごめんなさい。その前にちょっと行きたいところがあるんだけど」
イリナのやつが少し申し訳なさそうにいってきた。
「?なにか買うものでもあるのか?」
「いえ、せっかく来たんだから、昔の知り合いに挨拶しておきたいと思って」
「ふむ、なるほど」
確かに今回の任務先の町に住んでたといってたからな。
「まあそのくらいならかまわんか。わかった。とりあえず俺が拠点を探しておくから、お前はゼノヴィアを連れて、その知り合いのところに行くといい」
これから行くの悪魔の本拠地の一つだからな。万が一のこともあるだろうし。しかし彼女は私の申し出を笑いながら断った。
「ああ、私なら大丈夫よ。襲われても帰り打ちにできるし」
腕で力こぶを作り、俺を安心させるような仕草を見せるイリナ。
しかし俺は首を横に振る。彼女の腕は知っているが、それとこれとは話が別だ。
「いくら穏健派といわれてるグレモリー家の領土といえども悪魔の領土には変わりない。用心はしておくべきだ。では頼むぞ、ゼノヴィア」
「了解したよ、シオン。ほら行くぞイリナ」
「は〜い」
そうして彼女たちは去って行った。
さて、とりあえず拠点の確保といくか。
「適当にホテルでも借りればいいだろう」
そう決めた俺は空港の出口に歩みを進める。
ふと、空港から見える蒼い空を眺める。
(そういえば、彼女と別れた日もこんな青空だったな)
「お前は今どうしているんだ ―――――――――
――――――――― アーシア」
そう呟く少年。教会特務部隊小隊長、『シオン・ラザフォード』の髪は銀色に光り輝いていた。
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