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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter3「初仕事」
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「はぁー疲れたー」
「アンタねーこの前はこれくらいへっちゃらなんて、ドヤ顔で言ってたクセに情けないわよ」
時刻は午後19時47分。
六課の食堂に4人の少年、少女が入ってくる。
通常勤務の隊員なら既に夕食は終えているはずだ。ならこの4人は必然的にそれ以外の役職という事になる。
そう彼女達がこの機動六課の前線部隊「フォワード」部隊であり、今はまだ力を持たないが無限の可能性を秘めた期待のルーキーである。
そして今食堂に入ってきたメンバーで一番最初に口を開いた青髪の少女の名はスバル・ナカジマ。
階級は二等陸士で六課スターズ分隊のフロントアタッカーでいわゆるムードメーカー。
そのスバルに呆れ顔で接する朱色の髪の少女はティアナ・ランスター二等陸士。
スバルと同じくスターズ分隊に所属しセンターガードを勤めると共にフォワード隊の頭脳でもある。
「まぁまぁティアさん。実際にやってみるのとやらないとで違う事が見つかると思いますし……」
「わ、私もそう思います」
呆れ顔なティアナを諭す彼女達より更に年下の少年少女。
一見六課の見学者とでも思う人間もいるだろうがこの2人は立派な六課の隊員であり、フォワード隊
ライトニング分隊のメンバー。
赤髪の少年の名はエリオ・モンディアルで桃色の髪の少女の方はキャロ・ル・ルシエ。
階級は2人とも三等陸士でポジションはそれぞれガードウイングとフルバック。
幼くはあるが、そこらの魔導師より力があり舐めてかかると痛い目を見る事となるだろう。
「それはそうね…」
「ほら!エリオ達だってこう言って---」
「でも年下のエリオとキャロにフォローしてもらうアンタってホント立つ瀬ないわね」
「うぅ…ティアがイジメる〜!」
「何言ってるのよ?今更でしょこんなの」
さも当然のように言い放つティアナにスバルは目に涙を浮かべティアがひどすぎるよー!などと叫び、そこにティアナがバカスバル言い頭部に手刀を入れ黙らせ、スバルは頭を押さえうずくまる。
「「あ、ははは」」
「キュクー」
それを笑ってもいいのかと思いながらも最後は苦笑してしまうエリオとキャロ。まだ六課が設立されてから1週間も経っていないはずだが、期間の短さを考えさせないほどに4人は気を許しているようだった。因みに今キャロの頭の上に止まっている生き物は正真正銘の竜であり、名をフリードという。
キャロに取っては家族同然の存在だ。
「ティア、痛いよ〜……って何だろう、この美味しそうな匂い?」
頭を押さえていたスバルは鼻腔に入ってきた匂いで痛みよりそっちに興味が移る。
「ホントアンタって現金よね…と言いたい所だけど確かにいい匂い……」
「この匂いって…トマトでしょうか?」
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