第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第16話:どうやら本物
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
(裏切りの洞窟)
ミネアSIDE
度重なる偽者達の襲撃に、心底参っていた私達……
そこへ奥の通路から現れたウルフさんとシンさんの二人。
またしても敵だと思い、遠巻きに警戒する私達。
こちらの行動が不審だったのか、現れたウルフさんとシンさんも5メートルほど離れた所で警戒しながら眺めている。
すると……
「あれ? 美女の匂いがするぞ!」
突然ウルフさんが突飛な事を言い出した。
美女の匂いって何ですかね?
「はぁ? 何お父さんの真似をしてんのよ!」
そしてそれに反応する様に、リューノさんが対抗する。
どこがお父様の真似なんですかね?
それはほぼ同時だった。
リューノさんが私と姉さんを引き寄せて内密に相談し始めたのと、向こうのウルフさんがシンさんに近づき相談し始めたのが……
「あのね……もしかしたら、あの二人は本物かもしれないわ」
「え、でも怪しくない? 何か向こうも集まって相談してるわよ……」
「でも姉さん、本物だったら攻撃するわけにも……」
「私に考えがあるんだけど……試しても良い?」
「良い方法なのリューノ? 失敗して大変な事にならない?」
「姉さん。ここはリューノさんに任せましょうよ……ウルフさんの事をよく知っているのだから大丈夫なのでは?」
私達はコソコソと相談をし互いに目で頷き合うと、ウルフさん達より先に正面に向き直る。
「ちょっとウルフ!」
徐に話しかけたのはリューノさんです。
本物のウルフさんだったら答えられる質問をするつもりみたい。
「な、何ッスか?」
「アンタが本物かどうかを確かめる為、今からクイズを出すから正確に答えろ! ちょっとでも間違ったら速攻で攻撃するから覚悟しろ!」
「おう! お前のスリーサイズだって答えてやるよ。まぁツルペタで色気なんて微塵もないけどね(笑)」
「う、うるせー! いいから黙って答えやがれ!」
黙って答えろってのは矛盾しますね。
「わ、私が以前着けていたイヤリングについて、事細かに答えなさい!」
以前着けていたイヤリングについて?
何か特別な事情でもあるのでしょうか?
「ん、あぁ……あれはお前等3姉妹が、父親のリュカさんから去年の誕生日プレゼントでもらったヤツだ。お前がブルーサファイヤのイヤリング、1日姉のリューラがエメラルドグリーンのイヤリング、そして1日妹で俺の彼女のマリーが真っ赤なルビーのイヤリングだ。リュカさんが決めたお前等3人娘のパーソナルカラー……そのワンピースも同じだ!」
そんな素敵なイヤリングをしていたのですか……
何故今は着けてないんですかね?
私も見てみたいのに……
「では、こちらからも質問だ! リューノ……今日のパンツは何色だ?」
「ふざけんな馬鹿ウルフ! 何でお
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ