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ハイスクールD×D 〜 もう一人の副会長は生徒会の切り札(ジョーカー)! 〜
プロローグ
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うな声をあげて、その場に倒れる。

あまりの威力に、松田の頭が地面に埋もれた。

な、なんだいまの!?全然見えなかったぞ!?


「誰が三国志最強の武将だ、誰が」


いや、いまの見たら皆納得すると思いますけど!?

そう思ったが俺は口にはださなかった。下手なことをいったら松田の二の舞になるのが確実だったからだ。

元浜がおそるおそる、現在対峙している竹刀を持っている男に話しかける。

「あ、あの〜、なんで先輩がここにいるんすか?」

元浜は怯えながらもなんとか声を絞り出す。その怯えようはまるでRPGで村人Aが魔王が倒されて安心して外に出かけたら、偶然魔王より強い裏ボスに遭遇してしまったような、そんな怯えようだった。

目の前の男は、元浜の声に、にやりと笑う。俺にはそれが死神のほほ笑みに見えた。


「なあに、渡り廊下から偶然お前たちが体育館裏にむかっているのが見えてな?それで念のために来てみたら、案の定、お前らが覗きをしようとした現場にいあわせたというわけだ」

その口元は皮肉気に歪んでいるが、目は決して笑っていなかった。…ああ、怒っていらっしゃる。

まさかよりにもよって、この人に見られてたとは…。やばいぞ、これはシャレにならん!

俺たちは、この目の前の人物についてよく知っている。

彼の名前は、『進藤(しんどう)羅来(らき)』。

この駒王学園の副会長の内の一人で、一誠たちの悪事をことごとくその竹刀で叩き潰す、彼らの天敵的な存在でもあった。

進藤先輩はその口元の笑みを消して真顔になると、俺たちに告げる。









「さあ――――――覚悟はいいか?」


死刑宣告を。


そして、先輩の竹刀が、俺たちの頭へむかって閃いた。

ズバババババーーーン!!


「「ぎゃああぁぁあぁああ!!」」


その日、駒王学園でとある男子生徒たちの悲鳴が聞こえたが、…いつものことなので誰も気にしなかったという。


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