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吾輩は猫である
無印
吾輩、天敵を見つける
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死神フェイトが戦ってるのが映し出された。
フェイト嬢から放たれる黄色い魔力弾をなのは嬢はプロテクションを展開して防ぎながら躱し、なのは嬢から放たれる桃色の魔力弾を目にも止まらぬ速さで避けていくフェイト嬢。
これぞ中二病患者が憧れる戦いってな感じの状況がスクリーン上で繰り広げられていた。


「ああ、なのは嬢、いつの間にかこんなにも逞しくなって……吾輩感動しちゃう」
「たしかに逞しくなったな〜。むしろあの戦闘民族高町なのになんであんなに運動音痴なのか疑問だったけどやっと覚醒か」
「いや、なのは嬢は今でも運痴だぞ」
「……じゃなんでフェイトの速さについていけてるんだ?」
「魔法の補助とかじゃないのか? それとも魔法の才能が半端ないとか」
「魔法の才能が天才的なのは知ってる。だけど才能があっても無理なものは無理だろ?」
「そこはなのは嬢の努力ってことで」


とりあえずなのは嬢の努力ということで二人は納得した。
だがなのは=運痴であることはもう二人のあいだで確立した。


「お前、これがなんの原作か知ってるか?」
「カオスでいい。いや全然知らん!」


そうそう、それをずっと知りたかったんだ。


「この世界は魔法少女リリカルなのはの世界だ。もっとも俺らがこの世界に転生したから原作はもう崩れてると思うがな」


リリカルなのは? あ〜、あれか魔法少女モノなんてまどマギくらいしか見てなかったよ。
名前的になのは嬢が主人公みたいだな。


「だからあいつらはなのは嬢に付きまとってたのか」
「そうそう、未来のなのはやすずか達は超美人になるからな。桃子さんや忍さんを見れば分かるだろ」


たしかにみんな将来有望だ。だけど小学生にナンパとかあいつら確実にロリコンだと思う。


「お前はどうなんだ?」
「ロリには興味ありません」


ですよねー。


「時と場合によっては気が変わるかもしれない」
「おい」
「もっとも精通してないがな」


それもそうか。


「お、なのはが何かするつもりだぞ」


なのは嬢がフェイト嬢に杖を向けて高らかに叫ぶ。


『フェイトちゃん、これが私の本気だよ! ディバァァァイィィィィン』


杖に魔力が収束されていく。あのくらいならまで出来なくはない。
すると突然2人の間に魔法陣が浮かび上がり、黒い少年が現れ――


『この戦闘は危険すぎる! 今すぐy『バスタァァァァァァァァアアアア!!!』え』


――そして散った。


『クロノーー!?』
『クロノ君ーー!?』


空間に画面が現れ、額になんか付いてる緑髪の女性と茶髪の女性が、おそらく今なのは嬢に撃ち落とされた男の子の名前を叫んでる。



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