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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第21箱 「僕も高校生かぁ………って!ええ!!なんで!?」
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彼を癒したようだった。
そして、何より十三年前劉一を襲った彼らは一命を取りとめているという事実も幸運だった。
誰の命も奪っていないと言う事がわかって心が軽くなっていたんだ。
だけど、それでも…。
あの2人、自分があの時より以前に関わっていた、否 お世話になっていた人たちにはやはり、合わせる顔なんて無いようだ…。
誰かを傷つけたこともそう。
……そして何よりも何の便りもなく何年も失踪した事になったんだ。
『もう… 会う資格なんか…無い…』
これまでだって、ずっと会いたいって思っていた。
でも、その想いよりも……ずっとずっと、強かったようだった。
「彼らに…善吉君とめだかちゃんにわからない様にしないと…ね……。」
そして、その日の入学式は終わった。
後日、クラス表が張り出された。
こればかりは彼らと同じクラスにならないことを……と願うしかない。
「でもどうしよう…。名前…だよね。一番は。 もう入学式で登録してるし、 御神って言う苗字は良いとしても、名前の劉一…はまずいよね……? 漢字変えてないし、この漢字も結構珍しいかもしれないし……。 善吉君は兎も角、……めだかちゃんなら絶対に僕に接触してきそうな気がする……。 でも、もう10年以上たってるし… いやっ!警戒に越したことはないね。」
劉一はその日の帰り。
≪激安の殿堂・ドン・キホーテ≫によって、カツラを購入してました!
でも 使えませんでした…。
自宅に戻って鏡で確認してたみたいだけど。
「これじゃ宴会芸だよ……違う意味で目立っちゃう。」
劉一は、カツラ専門のお店した。
初めからそうしたら良いのに?と思うけれど。
あまりお金は使いたくなかったからだ。
入学金や学費も全て免除してくれているのに、これ以上金銭面を工面してもらうのは流石にしのびなかったからと言う理由。
でも、仕方ないので、今後のお小遣いを我慢して、購入したのは、目元まで隠せる長い前髪のタイプのもの。
それも、なるべく装着したら印象変わるもの!
着けても着けなくても、あまり変わらないんなら意味が無いから。
お店の人にも見てもらったけど印象ばっちり変わったとの事。
自分自身で最後確認したけれど、間違いなさそうだった。
そして、別人になるもう一つの難点。
それは【声】だ。
でも声は問題ないって思えた。
失踪していたのが最近なら、不可能だけれど幼少期からだからだ。
現に彼女達も、大分声変わりしてた。
そして、入学式もあまりまわりの人たちと
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