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鋼殻のレギオス IFの物語
十三話 前
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か分からなくなってしまうな」
「いや、とてつもなく凄いよ。あくまでも需要がないってだけで理論はあっても、それでもできるらしいレベルだった。そんなのとは違い、剄を使い分ける必要もなく全部の特徴を有しているなんてレベルが違いすぎる。全くの別物だよ」
「ああ、そうか。確かにそれならば凄まじいな。私もほしいくらいだ」
「……凄かったんですね、あれ」
「それに許容量。今までのデータを集めてさ、込められた剄の量における錬金鋼の温度の変化や膨張、発光具合や色の変化なんかを集計してグラフ化したりして調べてみたんだけど……その結果、錬金鋼の許容量の限界って普通の武芸者十人やそこらじゃ到底足りないぐらいの、それこそ数十人分くらいの必要があるみたいなんだよ」
「……本当か、それは? それはまた、なんというか……レイフォンや天剣授受者という人たちは凄まじいな」

 そう言われ、自分が知っている天剣授受者を思い浮かべながら返す

「いえ、彼らの方が凄いですよ。勝てるとは思えませんし」
「天剣授受者、か。どんなものなのか一度会ってみたいものだな」
「え゛?」
「なんだ、その驚きようは?」
「いえ、その……止めた方がいいかと……」

 笑顔で手を振る知っている天剣授受者筆頭が思い浮かび、レイフォンはつい制止の言葉を投げてしまう が、ニーナは疑問の声を上げる

「何故だ? それだけ強いというのなら会ってみたいと思うのだが……。確かグレンダンでも人気なのだろう?」
「いえ、その。人格的なものが……。……でも、確かに天剣授受者は人気です。最強の称号であり、グレンダンにいる武芸者全員の憧れで?????」







「????そして貴様が選ばれかけた、先兵たる剣の証であろう。小僧」


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