十三話 前
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すけど攻撃の方が少し弱いんです」
「そうなのか? 言われてみればそんな気もするが……」
「ええ。守りに入ったニーナさんを打ち崩すのは力が要りますが、攻撃は思い切りの良さに比べて激しさが少し足りません」
「…………ふ〜ん」
力が要る。とか言いながらいつも自分を容易く倒すレイフォンの言葉にニーナの目がやや細く、胡散臭い物を見る様な目になりながらもそれに気づかずレイフォンの言葉は続く
「それなので、鎗打とは違って距離があっても使えそうなものをと思ったんです」
「……つまり、ある程度離れた相手にも使えるという事か?」
「はい」
「便利そうだな。どんなものなんだ?」
「原理としては、旋剄よりも強く剄を練って動いた上で鉄鞭で打つって形なんですが……受けてもらっていいですか?」
「ああ、了解した」
了承し自然体に鉄鞭を構え、交差させて防御の構えをとりながらニーナは距離を空けるレイフォンを見る
その手には既に自分とは少し違う双鉄鞭が握られており、こちらを向いてそれを構える
「こっちはいいぞ」
ニーナの言葉を受け、レイフォンの姿勢が変わる
腰から下の力をやや緩め、膝を少し曲げて重心を前気味にして腰を据える。手に持つ鉄鞭は自然に構えたのよりもやや高めで脇を開き、交差する部分がやや開くように左右の鉄鞭を持つ
目を凝らしレイフォンの全身を流れる剄を見る。ニーナが見ることを思ってか剄はゆっくりと練られ、全身を巡り続けながらその流れは足と鉄鞭、そして何故だか脇の裏側、良く見えないが背中のあたりに集まっているのが分かり、疑問が浮かぶ
(何をする気だ?)
「では、行きます」
レイフォンの言葉を受け、全身を巡っていた剄が各部に収束。ニーナが防御に意識を張りつめてから一拍、レイフォンの姿が残像を残し消える
力を調整したのか、ギリギリニーナが意識できるレベルの速さでレイフォンが近づくのが認識でき
(なんとか受けられ……な!?)
同時、眼前のレイフォンの姿が消え、爆発的な音と共に襲いくる絶妙に差を作られた同時に近い二度の衝撃がニーナの防御を突き抜け、全身を痺れさせる
「か、はっ。……つうぅ」
なんとか不完全ながらも瞬間的に金剛剄を発動でき、少しの痺れを除き体自体に痛みはないが衝撃の方向に体を飛ばされ背中から地に倒れる
直ぐさま起き上がろうとするも体を起こそうと地についた手は震え、痺れが抜けきらぬ腕には力が入らずその役をなさず、なんとか無理をして力を入れ起き上がる
「す、すみません。大丈夫ですか?」
「……大丈夫だ。体が痺れたが、金剛剄が多少効いたおかげか、痛みはない。それより、今のは……?」
その様子からどうやら力加減を少し間違えたらしく、謝りながら駆け足で近づいてき
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