暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
17話:絶望を希望に そして…
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ら。……それを望むなら、私は…世界中の誰からも、どんな出来事からも…あなたを守る」
「っ!!」
「私が…あなたの娘だからじゃない。あなたが…私の母さんだから!」
「……ぅ…ぅぅ…」

フェイトの、必死に紡ぎだした言葉を聞いたプレシアの目から、涙が流れる。まるで先程から我慢していたものが、一気に流れるように。

「母さん…」
「…うぅ…フェイト…」

自分の元に到達したフェイトを、プレシアは膝立ちになり抱きしめる。

「本当は…あなたの事を何とも思ってない訳じゃなかったわ…」
「えっ!?」
「何度も何度も、私を「母さん」と呼ぶあなたを…本当に嫌いにはなれなかった!でもその分、あなたをアリシアと比べてしまって…その違いがはっきりしてくると…どうしても私はアリシアにすがってしまう!」
「母さん…」
「本当に…ごめんなさい……フェイト、あなたを…こんなにも傷つけてしまって…」

そう言い、プレシアは抱きしめる力を強くする。フェイトも、プレシアの体をしっかりと抱きしめる。

「…あれが、本当にプレシア・テスタロッサなのか?」
「あぁ。といっても、あれが今までフェイトやアルフが見てこなかった一面だってだけの話だろうけどな」
「フェイトちゃん…よかった…」
「フェイト…!」

その光景を見ていたなのは達は涙を流していた。クロノはプレシアの変わり様に、少々驚きを見せていた。










しばらくし、落ち着いた二人がやってきた。すると改め、クロノがプレシアの前に出る。

「プレシア・テスタロッサ。こんな時で悪いが……管理局法違反及び、次元航行艦襲撃の容疑で、あなたを逮捕させてもらいます」
「…えぇ、わかったわ」

クロノの言葉にプレシアはうなずき、おとなしく逮捕されるという意思を見せる。
それを見ていた士は、少し顔をしかめる。

―――本当にこれでよかったのか?

すると、何かに気づいたフェイトがこちらを見ながら目を大きく開ける。

「つ、士!う、後ろ、危ない!」
「「「「「「っ!?」」」」」」

その声に他の皆が一斉に士の後ろを見る。士も急いで振り返る。
そこには灰色のオーロラと、金色に光る人影が視界に入った。

そしてその人影の手に、剣がある事も。

「っ!しまっ―――」

瞬間、その剣が振り下ろされ――――


 嫌な音と共に、血しぶきが飛んだ



 
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