暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
17話:絶望を希望に そして…
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て、涙を流しながら答える。
そして手に持ったバルディッシュを胸の位置まで持ってくると、フェイトはバルディッシュを起動させる。その姿は先程の待機状態と同じで、斧の刃の部分にも中心部分の宝石にも、持つ為の柄の部分にもヒビが広がっていた。
「バルディッシュ…お前も、ここで終わりたくなんか…ないよね…?」
〈 Yes sir 〉
涙を流しながらのフェイトの言葉に、バルディッシュはヒビの入った宝石部分を煌めかせ、ヘッドの部分を軋ませながら動かす。その機械的な声は、心なしか力強く感じさせた。
そのとき――――
ドゴオオォォォォォォォン!!
『どわああぁぁぁぁ!?』
「「「「っ!?」」」」
アースラブリッジのモニターが爆煙で埋まる。それと同時に響く士の声。それだけでそこにいる人達に緊張を与える。
「くっ…そぉ…!」
転がりながら爆煙の中をくぐり抜ける士。膝立ちになりながらも、片手に持つ銃はしっかりとプレシアへと向けている。
爆煙の向こうからほんの少し光が差した瞬間、士の元に魔力弾が迫る。士はそれをライドブッカーで弾き、ウィザーソードガンで相殺する。
(このままだと近づけない。かといってむやみに突っ込むとかえって被弾してやられかねない)
それなら、と魔力弾の雨の合間にライドブッカーからカードを抜き取る。
「当たっても効かなくすればいい!」
〈 FORM RIDE・WIZARD WATER 〉
〈スィー、スィー、スィースィー〉
その音声と共に再び現れる魔法陣。先程と違うのは、魔法陣の色が赤ではなく青だという事だ。それが士を通ると、士の姿は赤かった部分が青へと変わり、頭部の形状も丸からひし形へとなる。ウィザード「ウォータースタイル」だ。
「いい加減にしなさい!」
〈 ATACK RIDE・LIQUID 〉
〈リキッド・プリーズ〉
「うおおぉぉぉぉぉ!」
『バカな!突っ込む気か!?』
変身の間に用意された魔力弾が士に迫る。だが士は、今度は防ぐそぶりを見せずにそのまま走り出す。それを見たクロノが叫ぶが、お構いなし。
突っ込んだ士にプレシアの魔力弾が命中する……が、魔力弾が命中した部分の士の体が、水のように弾け魔力弾は士を通過する。その次にやってきた魔力弾も同様に士を通る。
「なっ!?」
『体が水に!?』
『何あの魔法!?』
その光景に士と対峙していたプレシアも、モニター越しに見ていたクロノやエイミィも驚く。その所為か、プレシアは一瞬魔力弾を形成することを忘れてしまう。
その隙に士はプレシアの元へ走り、ライドブッカーを回し突き出す。突き出す直前に気づいたプレシアは障壁を張り、士の攻撃を防ぐ。
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